あの子と仲良くしてたでしょ
― 猫と恋と、ちょっと拗らせた“嫉妬心” ―恋をしていると、どうしようもなく心が揺れる瞬間がある。彼のスマホに映った、知らない女性の名前。SNSに無邪気にタグづけされた、飲み会の写真。「友達だよ」「職場の子だよ」って言われても、なぜだか心がざわついてしまう。──そんなとき、うちの猫を見る。彼の服の匂いがついたままのバッグに、ずかずか乗っかってる。まるで、「この匂いは私のものよ」とでも言うように。■ 猫は、独占欲を隠さない気ままなはずの猫なのに、他の猫を撫でて帰ってくると、スンスンと服の匂いチェック。そしてあからさまな無視。…ごめんって。たった1回、よそ猫に手を出しただけなのに。でもね、ふと気づくんです。この拗ね方って、私にそっくり。「なんであの子にだけ“かわいい”って言ったの?」「なんでLINEの返信、あんなに早かったの?」小さなことが、心にひっかかる。でも、本当はただ、“自分をちゃんと見てほしい”だけなのかもしれない。■ 嫉妬は「好き」の裏返し…って、よく言うけれどでも、正直しんどい。嫉妬して、自己嫌悪して、疲れて、泣いて…。そんな私の横に、何も知らずにスヤァ…と寝てる猫。この子には、見返りも駆け引きもなくて、ただ「好きだからそばにいる」だけ。その姿を見ていると、恋愛ってなんでこんなに複雑なんだろう、って思う。■ 嫉妬したっていい。だって本気なんだから猫だって、嫉妬する。好きな人には、構ってほしい。見てほしい。甘えたい。…それって、悪いことじゃない。むしろ、「本気の証拠」。だから少しだけ、心をほどいてみよう。「私って、めんどくさいかも…」って思ったら、猫みたいに“堂々と拗ねて
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