「母親の相棒」
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小説
【初心者の衣装作り】
6歳の時
当時通ってた天使幼稚園で
お遊戯会をやる事になり
俺の母親が衣装作り担当になった
お遊戯の演目が「北風と太陽」で
作る衣装が太陽の精と風の精と
旅人の3種類作らないとならならず
俺の母親が太陽の精の担当になる
衣装作りの担当を決める時
くじ引きで誰がどの衣装か決め
みんな裁縫が出来ると言え
まだ初心者みたいで緊張してた
しかし裁縫が出来る人が
たった5人しかいなくて
太陽の精5人分を俺の母親と
もう1人だけで作る事になる。
風の精の衣装も2人で5人分作り
旅人の衣装を1人で作ることになり
裁縫があまり得意じゃない母親は
結構ハードルが高いようだった。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
そして翌日「フレンド」と言う
当時住んでた場所の唯一の喫茶店で
火の精の担当の母親と2人で集まり
打合せすると言うので一緒に行く
このとき相手側の子供は
お稽古で来れないと言うので
誰の母親か知る事が出来ず俺は
ちょっと残念だった。
(´・д・`)ショボーン
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【不公平】
その後俺の母親ともう1人の母親で
長々談笑して衣装の形と作る数と
寸法合わせの為火の精の子を
どちらがどの子の担当か決めてた
この日の夜母親が
父親に衣装決めの事を色々話してて
俺の定位置である父親の膝の上で
2人の話をしばらく聞いてた。
すると母親が「私内職あるのに
相手がお稽古が忙しと言う理由で
2人分しか作れないと言い私が
3人分担当になった」とボヤいてる
(# ゚Д゚)フンガフンガ
翌日幼稚園の帰り母親は
火の精担当の子の所に行き
声をかけてまき尺で体の寸法を測り
専用の編み物ノートにメモってた。
そして衣装作りを始めたけど
俺が起きてる間ずっと内職をしてて
衣装作を見る事が出来ず
どんな衣装か全く解らない。
しかし夜中にトイレに起きた時
衣装を作ってる所を始めてみて
どんな衣装かやっと少し解り
完成がとても楽しみになってきた!
+ (o゚・∀・) + ワクワク +
このとき俺は
昼間内職をずっとやっててその後
衣装作りを深夜までするなんて
子供ながらに大変さを実感した。
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【衣装完成】
ある日の日曜日
珍しく衣装作りを昼間にしてて
俺が「内職しないの?」と聞くと
母親が「今だけ内職しない」と言う
どうも衣装作りが想像以上に大変で
期日まで間に合いそうにないから
内職の依頼をいったん止めて
衣装作りに専念するらしい。
このとき俺は
聞きたい事があったのを思い出し
母親に「相手の母親の子供と会って
友達になりたい」と言ってみた。
すると母親が「あのお母さんとは
考えが違って仲良しじゃないから
次会う予定まだ決めて無いの」
そう言わ会わせてもらえなかった
ショボ──(´・ω・`)──ン
しかし母親に「衣装合わせする為
また会う機会あるでしょ」と言うと
母親が「う~ん…」と返事したから
「まさか会わないんじゃ」と感じる
幼稚園に行くとお遊戯会の衣装が
どんな物かの話題で盛り上がり俺は
まだ衣装の全体像が見えてないから
「赤」とだけしか言えなかった。
その後とうとう衣装が完成し
早速試着すると全身黒のタイツで
その上から腰まであるギザギザの
長いポンチョを付ける衣装だった
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°