連載「霊能者かんなぎの人生」vol.7 霊能家系に生まれても、異端である
連載「霊能者かんなぎの人生」vol.7 霊能家系に生まれても、異端であるなんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。
ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。
さてさて、重い話が続いた後にはライトな話でもしよう。
小学生の頃の私は、冒険好きの怖いもの知らずだった。
男子と遊ぶ方が性に合っているぐらいのアウトドア派で、人形遊びにもゴム飛びにも興味がなく、昼休みはドッジボールをする為の場所の確保に走り、あまりにも本気でやるものだから、ついにドッジボール女子からも外され、もう一人の同じような女の子と一緒に、男子に混じってドッジボールをやっていた。男子も男子で、本気でやっても泣かない女子だったものだからとてもやりやすかったようで、それはそれは、豪速球を投げつけてくれたものだった。なので、母お気に入りのちょっとお高いお洋服はいつも泥だらけだったし、
あちこちに痣もあったり、怪我をしていたりと、今こそまさに、神父様の言っていた「赤チンキちゃん」状態なんだな、と思うような女子だった。そうして休み時間にドッジボールをした後は、放課後に再度集合して、近所の森に秘密基地を作るのが定番だった。
毎回、何かしらのアイデアを出し合い、試しては、絶望したり喜んだり、それはもう楽しい時間だった。
ある時は誰かが強いロープを家から持ってきて、これで木に結びつけてブランコを作ろう、と言い、私は木登りが得意だったので、なるべく高いブランコを作りたくて、木の枝に必死でくくりつけた。そのブランコは、所詮小学生が作ったものだから、座る為の板もなく、ただただロープの
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