カウンセリング中に出てくる「そういえば」が、症状改善のヒントになることがある
カウンセリングをしていると、こちらがいくつか質問を重ねていく中で、ふと「そういえば昔、〇〇がありました」と話し始める瞬間があります。最初から用意されていた情報というより、会話の流れの中で思い出されたような一言です。この「そういえば」は、身体を見ていく上でとても重要なヒントになることがあります。また、カウンセリングだけでなく、実際に身体に触れて硬さや動きを確認していく中で、「そこを触られると、昔の〇〇を思い出しました」と話が出てくることもあります。痛みが出ている場所と、その出来事が起きた場所は、一見すると関係がなさそうなことも少なくありません。例えば、腰痛の方から「何年か前に足首を捻挫したことがある」「昔、肩を強く打ったことがある」といった話が出てくることがあります。もちろん、それだけで原因が確定するわけではありません。ただ、触れられたときに思い出すということは、少なくとも全く無関係ではない可能性があります。人は痛みや違和感を経験すると、無意識のうちにそれを避ける動き方を身につけます。その結果、別の部位が代償して働くようになり、時間をかけて負担が蓄積していきます。こうした変化は、本人が自覚していないことも多く、「特に思い当たるきっかけはない」と感じているケースも少なくありません。だからこそ、今の症状だけを見るのではなく、これまでの経過を一緒に整理していくことが大切になります。身体は出来事を言葉として記憶するだけでなく、動きの癖や緊張のパターンとしても記憶します。そのため、頭では忘れていたことでも、身体に触れられた瞬間に思い出される、ということが起こります。「そういえば昔…」と出て
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