「正解を出さない」カウンセリングって、何をしているの?
カウンセリングと聞くと、「何か答えをくれる場所」「どうすればいいか教えてもらうところ」そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。でも、私が大切にしているカウンセリングは、あえて“正解を出さない”関わりです。今日は、「じゃあ何をしているの?」というところを、心理学者ロジャーズの考えを交えながら書いてみます。⸻「答え」を急ぐと、楽になる。でも…つらい時ほど、 • 早く安心したい • 間違えたくない • これで合ってると言ってほしいそんな気持ちになりますよね。だから、「こうすればいいですよ」「それは気にしなくて大丈夫」と即座に言われると、一瞬ホッとします。でもその一方で、自分の気持ちをちゃんと感じる前に、話が終わってしまうということも、実は少なくありません。⸻ロジャーズが大切にしたこと来談者中心療法を提唱したカール・ロジャーズは、カウンセラーの役割を「導く人」ではなく、“その人が自分自身に出会うための環境を整える人”だと考えました。彼が特に重視したのは、次の3つです。 • 共感的理解 • 無条件の肯定的関心 • 自己一致(ありのままでいること)ここには、「正解を教える」「評価する」という発想は、ほとんど出てきません。⸻正解を出さない=放置、ではない「正解を出さない」と聞くと、冷たい、何もしない、突き放すそんな印象を持たれることもあります。でも実際は、その逆です。 • 言葉の奥にある気持ちに耳を澄ます • 少し曖昧な感情を、一緒に言葉にしていく • その人のペースを守るこれは、**かなり“能動的な関わり”**です。すぐに答えを渡さないのは、「あなたには、自分で感じて考える力があ
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