生活環境向上を目指して思い切って田舎に移住してみた一人のエンジニアのお話
東京都心で長年バリバリとエンジニアとして様々な仕事をしてきた私もいつの間にか人生の折り返し地点である40代半ばに。近年の世界情勢や社会機運の変化により、否応にも自分のライフスタイルや人生観を見つめなおすこととなる。自分が変わらなくても「世の中は変わっていく」フリーランスとして業務を請け負っている間は、個人的には日々の大きな変化は少なく、ただ依頼された案件をしっかりとこなしていくことだけに集中すること。どちらかと言えば、変わらないことが日常でクレバーに淡々とこなすことが求められているわけだ。しかし近年の世界を騒がせているCOVID-19の広がりによる社会の混乱は、個人の事情などお構いなしに広がりを見せ、あっという間に周りの環境を一変させていくこととなる。今まで当たり前のように行われていた客先での顔合わせや会議などの打ち合わせが全てオンライン会議にとって代わっていく。業務委託として活動していても客先での打ち合わせや会議などの機会が私にとっては数少ない人とのつながりをしっかりと感じられた時間であった。それが全てオンラインの画面上に切り替わってしまったとたんに人とのかかわり方も大きく変わってしまった。普段は気さくに話して、たまに一緒に食事をしたりしていた仲の良い会社の社長さんとも会う機会がまったくなくなり、画面越しに仕事の話をするだけに。「自分や相手が変わっていなくても社会の状況は環境を変えていってしまう」今までの主な取引先の企業様は都心部、特に港区に集中していたためいつでも打ち合わせや相談に顔を出せるようにと私も都心部にて住んでいたが急に会うことが必要なくなると、思いのほか部屋にこも
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