渡辺(わたなべ)の名字ルーツ|「かな」で眺めてみたら
もし、私たちの名字が漢字ではなく、仮名で書かれていたら。それも、少し崩した文字だったら、どんなふうに見えるでしょうか。今回は、日本で5番目に多い名字 、渡辺(わたなべ)さんで試してみました。見慣れた名前の、もとの風景「渡辺」という名字なのですが、そのルーツは、なんと「一か所」に特定されているという珍しい名字なんですよ。かつて、この地には「渡辺津」と呼ばれる大きな港がありました。今は地名としては残っていませんが、地下鉄西梅田駅から南へ歩くと、堂島川にかかる「渡辺橋」があります。大阪ですね。さらに、そのすぐそばには京阪中之島線の「渡辺橋駅」も。かつては海とつながる重要な交通の要所だったんですね。
「わたなべ」を音から分けてみる普段、名字は漢字で見ることがほとんどです。今回は、意味ではなく、“音”に注目してみます。仮名はもともと、漢字をくずした形(字母)から生まれています。「わたなべ」を、字母から眺めてみると——わ・和・王た・太・多・堂な・奈・那べ・部・遍(「へ」に濁点)これらをもとに、草書風・くずし字風に表現すると、このような「わたなべ」という形になります。眺めてみる、という時間実際の戸籍では、このようなくずし字で名字を書くことはありません。それでも、音から文字を眺めてみると、いつも見慣れた名字が、少し違って見えてくることがあります。意味を詳しく調べなくても、由来を断定しなくても大丈夫です。ただ、眺めるだけで、自分の名前との距離が少しやわらぐことがあります。小さな「ルーツの旅」家系図や先祖調査というと、「きちんと調べないといけない」と思われがちですが、実は、こんな小さな入り口からで
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