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それでも、まだ生きてる。~第6話~

倫也は、「話すにも順序がある」と言った。まずは、注意事項というものがあるらしい。私は、慌ててメモの準備をした。一、『自分を信じる』二、『家族の繋がりを信じる』三、『昔からある言葉を雑に扱わない』四、『見えない者への敬意の念を忘れない』五、『純粋性を保て』・・・・・二十八、、、、「ちょっと、待って!まだあるの?!」私は、メモをテーブルに置き、倫也を見た。倫也は、片手を口元に置き、クスクス笑いながら、締めくくるように言った。「まぁ、いっぺんに言っても仕方ないな、、あと一つ、最後に大事なのは・・・」『自分を愛する』「絶対に、自分を犠牲にしてはいけない!」と、倫也は真剣な表情でこれだけは護ってほしいと言った。私は「う、うん」と、頷いて、それから続く、倫也の話しに耳を傾けた。「オレの家は、曾じいさんが密教徒で、その縁の寺がある、、今は兄がそれを継いでいて、、、」オレは産まれたときから、音が光で見えていた。それは、みんな見えるものだと思っていた。母親は、聴覚が秀でていて、神さまの言葉が聞こえるタイプだ。所謂、『神さまの声をおろします』的な・・・だから、常識では『見えない世界』が、極々、当たり前に存在する世界として育った。この世界を否定されたのは、小学3年の頃。寺の庭の大きな菩提樹の側で、いつものように『浄化』をしていたら、キラキラ光る金粉が舞ってきた。よくよく見てみると、ピョンピョン飛び跳ねてるやつとかいて、ジーッと見ていると、消え、また出てきては、消え、、、姿が確認できるまで、凝視すると、それは羽が生えていた。「妖精?」それまで、音が光の形状で見えていただけだったから、驚いて、誰かに教え
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それでも、まだ生きてる。~第5話~

翌日は、朝から何やら慌ただしかった。上の子(キーくん)が急に、絵の具の準備が必要だった!青色が切れてる!赤色も切れてる!とか、、、下の子(けいちゃん)は、その日は、課外授業でお弁当を作ったのだが、デザートのリンゴが気に入らない!梨がいい!とか、、、普段、穏やかな子供たちが、いつになく、ギスギスしている感じだった。「なんで、今、言うの?」と、私も少し苛立ちつつ、子供たちを宥め、玄関を出て、庭先まで見送った。「いってらっしゃい!絵の具、買っとくから、、、けいちゃんも、今日はリンゴで我慢してね!」「うーん、、、いってきまーす、、」二人とも、まぁ仕方ないか、、、という様子で、学校へ向かった。子供たちの後ろ姿を、見送っていると、天気の良かった空が、少し陰り、風が吹いた。と、同時に、黒い大きな影が地面に映り、バサバサと音を立てて、通り過ぎていった。私は、何事かと思い、すぐさま、上を見上げた。空は、さっきと変わらない晴天で、雲一つない・・・「・・・気のせい?」私は、おかしいな、、と、首を傾げ、玄関のドアを開けた。私は一足先に、コーヒーショップにいた。倫也との待ち合わせは、12時だが、少し話を整理したくて、早めに到着していた。「この間、色々言ってくれたけど、正直、まったく理解できてないし、、、」とにかく、そういう世界が存在してる・・ということは、納得した。「納得した?・・・してるかな~?、、」私は眉を潜め、うーん・・・と唸った。『龍』が、居なくなって、1週間。居ない時間が長くなればなるほど、あの時のことが、まるっと幻覚だったのでは?、、、と思えてくる。「でも、倫也も見えてるのだから、、」そうい
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それでも、まだ生きてる。~第4話~

「!?」私は目を見開き、横にいる『龍』を見た。「・・・しゃべれる・・んですか?」「・・・・・」『龍』は無言で、私の隣に鎮座している。「・・・しゃっべったよ・・・ねえ?」私はもう一度、聞き返すと、『龍』は何も言わず、グルンと翻り、天に昇っていった。「えっ?えっ? ちょ、ちょっと!」私は、消えゆくその姿に、大声で話しかけた。が、瞬時に辺りの異様な視線に気が付いた。私の周りを過ぎゆく人たちに、目を向けると、誰もが私と目を合わせないように行き交う。2歳くらいの子供連れの母親は、子供を庇うように、私から遠ざけ離れていった。私も、その場にいるのが、いたたまれず、小走りで家路を急いだ。2017年。 11月。あれから、『龍』が出てこない。「・・・話しかけたらいけなかった・・・とか?」「敬語じゃないと、いけなかった・・・?」私は、何か自分に落ち度があったのかと、あれやこれや、考えていた。「ああああーーー!もう!!!なんか、言いたいことがあるのかと思ったら、勝手にいなくなって・・・余計、気になるわ!!!」私は、頭を振って気を取り直した。「あっ!そうだ!倫也に聞いてみよう。」私は、SNSで倫也に連絡をした。萌音「近々、時間ある?」萌音「例の件で聞きたいことがあるんだけど」一時すると、倫也から返信がきた。倫也「明日、いつものとこ、12時で。いい?」萌音「OK」私は安定のサクサクしたやり取りに「うん!」と頷き、夕飯の準備に取りかかった。私と倫也の出会いは、渋谷のスクランブル交差点の近くにあるコーヒーショップだった。友達とハチ公前で待ち合わせをしていたが、友達から遅れると連絡があり、近くのコーヒーショップ
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それでも、まだ生きてる。~第3話~

2017年。  10月。病院の外来で、私を呼ぶ声がする。 「石嶺さーん、石嶺萌音さーん」私は遠くで自分の名前が呼ばれるのを、微かに感じながら、この間の倫也の話しを、思い出していた。私は、2ヶ月前に死の淵にいた。思い返せば、その2週間ほど前から、軽い頭痛が起こっていた。元々、頭痛持ちでもなかったので、そのうち、治るだろうと思っていたが、日に日に痛みは酷くなり、これはヤバいんじゃないか?と思ったときには、呂律が回らなくなっていた。さすがに病院に行かなきゃ!と、思ったところから、記憶はない。倒れていた私を母が見つけ、そのまま救急搬送された。病名は「くも膜下出血」手術を試みたが、意識が戻らず、現実と空虚の境目にいた。私は、小学2年と4年の息子がいて、シングルマザーで暮らしている。記憶があるのは、暗闇とこの子たちの泣き叫ぶ声・・・と、目が覚めたときに聞こえた『約束は護るのだぞ。』の言葉。「・・・・・約束って?なに?」それに、誰だったんだろう?何もわからないまま、入院生活も1ヶ月を過ぎた頃。突如と現れた、謎の『物体』に、私の思考回路は、とうとう、ショートしたのだな・・・と、思っていた。が、お見舞いに来た、倫也の口から、驚きの事実が・・・目の前を縦横無尽に泳ぎ回る『龍』の存在が、倫也にも見えていたのだ。それから、ひとつ一つ、倫也が見えている世界の話しを聞くのだけれど、これまでの私を!生き方を!全否定することからしか、飲み込めない、この状況を!はじめは、心底、恨んだ・・・「石嶺さん!」 外来のベンチに座っている私の肩を ポン!と叩き、看護士の堤さんが声をかけた。 「さっきから呼んでるのに、
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それでも、まだ生きてる。~第1話~

【序章】 ~ココカラ~2020年。10月。世界はコロナ禍で、右も左も後ろも前も、マスク、マスク、マスク。「日本人の良いとこは、順応性が高いとこだな・・・」と、コーヒーショップでパソコンをいじりながら、倫也が言った。「うーん・・・そうだね~・・」私は、色とりどりのマスクの波に、目をやって応えた。「それで?どうなん?・・・体調は?」倫也はパソコンの手を休めず、チラッとメガネ越しに、私を見て尋ねた。「あー・・・、まあまあかな・・?」「ふっ!・・・まあまあって。」倫也は少し吹き出し続けた。「死にかけてんのに、まあまあ、ねぇ~・・・」今度はちょっと呆れたように、ため息をついた。まあ、それも仕方がない。私はついこの間、死にかけた。この時期に、「私、死にかけました!」と手を挙げれば、きっと、今現在も、人類の命を脅かすコロナウィルス感染者だと思われるに違いない。が、それは全く関係がない。その原因は、話せば長くなるけれど、そろそろ、アウトプットも必要だと、『上の方たち』も言うし、順をおって、話していこうかと思う。私は、この3年間で、3回、死にかけた。スクランブル交差点上の大型ビジョンから、人気お笑い芸人の声が聞こえる。『時を戻そう!』そう、、、ね。・・・時を戻そう!2017年。8月。私は、真っ暗な闇の中にいた。あたり一面、暗闇で、自分がそこにいるのか?さえ解らず、手を伸ばしてみる。暗闇と同化して、溶けているように感じる。まるで、存在していないような、、、「そうか!入れ物(カラダ)が、ココにないんだ!」段々、自分の置かれている状況が、飲み込めて来た。「なんなんだろう?・・この感覚は・・」暗闇に押し
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魂からのサインあれこれ~カラダに起こること④~

こんにちは~ cocoroです(*^-^*)今回は『湿疹』についてのあれこれ。人類のメディカルサイエンスの進歩で様々な不定愁訴へアプローチする、薬が開発されてます。まぁ~そりゃすごい!口内炎でさえ、蓋をしてしまう世の中でございます笑笑私は薬に飛びつく前に、一旦、カラダからのサインに目を向けて欲しいな・・・と願っています。『湿疹』にも、色んなタイプがありますよね。頭皮湿疹、手湿疹、アトピー性皮膚炎、脂漏性湿疹・・・などなど。体質の偏りを、教えてくれる場合がほとんどです。バランスを崩しているときは、大体、みんなインナードライ。乾燥しているので、肌のバリア機能も、落ちています。季節の変わり目に、症状が悪化することが多いです。バランスを崩している時に、無理がたたると、ドカン!胃腸を休ませて欲しいのに、肝臓を休ませて欲しいのに、気付いてよーーーー!バカーーーーー!!!みたいな・・・笑笑そして、皮膚は感情の毒出し口。傷ついた思いや、嫌な感情を、自分のせいだと、押し殺したり、吐き出さずに、深い深い、奥の奥の奥に隠してしまった自分。(↑これは、必ず、乗り越えなければならない時がやってきます。)そんな、隠された自分が、色んなストレスにより、これ以上、ため込む事ができなくなって、、、ドカン!と爆発してしまう『炎症』がアトピーや、根治が難しいとされている湿疹です。共通点は、みんな、とても優しいこと。自分を犠牲にしても、周りのことを気遣っている方が多いです。そして、共感性が高く、洞察力もあり、色んな事に気付いてしまう。自分の事は、置いといて、相手が居心地が良いか?ばかりに目が向いてしまい、本当の自分の
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魂からのサインあれこれ~カラダに起こること③~

こんにちは~ cocoroです(*^-^*)急にめっちゃ寒くなってきましたね~動物なら冬を越すため、カラダに養分蓄え始めますが、そのまえに、一旦、カラダの中をリセットして、毒出しする時期が、秋。春夏秋冬の中で、2番目に、毒出しするシーズンです。(ちなみに1番目は、春。)そういう、自然の営みに、私たち人間も順応するシステムが備わっています。今、あちこち不調が出ているのではないですか?急に肩こりが激しくなったり、頭痛、めまい、股関節痛や膝痛・・・胃のリセットかもしれません。食欲の秋♪ですが、上の症状がある場合は、胃腸を労ってください(^^)そういう私も少し肩が・・・(^^;)テヘヘ前回の『氣』のこもりの体感。気体でお腹にいる時は、起床時に寝返りすると、危機感を感じるような圧迫痛があります。おっ!!!(汗)となるくらいの、破裂しそうな体感です。そんな時は、排毒ラインをつたって、お腹におりてきているので、トイレでしっかり、出しましょう。液体なら利尿で、固体なら排便。気体ならオナラやゲップで出ていきます。あと、お腹や膝に手を置き、「私の中の不必要な思いを手放す」そういった事をイメージすると、寝ているうちに、細胞たちが、せっせと働いて、排毒しやすくしてくれた、毒素がでていきます。(目に見えませんが、モヤモヤ~と気体で出ていきます)またぁまたぁ~笑笑と、思いますか?試しに1週間ほど、やってみてください(*^-^*)魂さんが、あっ!やっと、振り向いてくれたのね♡と、あれこれ、メッセージを送ってくれますよ♪それプラス+お風呂に入るとき、はあ~~~~♡となりますよね。そのとき、ぷしゅぷしゅぷしゅ~
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魂からのサインあれこれ~カラダに起こること②~

こんにちは~ cocoroです(*^-^*)えーっと・・・前回は『氣』のお話から、積もり積もった思いは、お腹に溜まってしまい、うまく排毒できれば、気体や固体ででていき、留まったものは毒素として、病気の因子になる・・・ところまでお話ししました。なぜ、留(とど)まってしまうのか?それは、あなたの思考の傾向性によるものが大きな理由。嫌だな・・・と思う思考はいつも同じような場面で起こったりします。これを発散できる人は、気持ちを切り替えるアイテムを持ってたり、とにかく、気の許す相手に愚痴ったり・・・笑笑前者の好きなアイテム(カラオケ、飲食、旅行、様々な癒やしのアイテムなど)で発散出来る方は、うまく氣のこもりを、カラダの外に排出し、エネルギーの循環を取り戻せたりします。後者の方は、一瞬はスッキリするんですが、一瞬です。そのときだけは、楽になります。ただ、相手が共感してくれなかったりすると、途端にその氣のこもりはマグマ化され、激しい怒りで、身を焼き尽くしてしまいます。本人はその時、カラダの中でそんなことが起こっているのは気付いていません。そして、その焼き焦げの残りカスがそのまま、病気に変異してしまいます。私はここで気付いて欲しいのは、イライラを巻き起こす原因です。そこに、あなたの課題やステップアップするための要素が含まれているからです。自分の嫌なところと向き合うことになるので、大体の方は蓋をして、見ぬふりをしてしまっています。でも、これは、あなたがその経験を肥やしに、ステップアップし、人生を「あなたらしく生きる」ために与えた、思考の引っかかりなのです。紐解けば、本当に見たくなかった過去のトラ
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