習字師範が考える!文字のあれこれ 〜手書き文字にもTPOがあります〜
はじめまして、アトリエLapinのjecoと申します。グラフィックデザインを中心に、手書き文字を活かしたデザインの作成をおこなっております。(ライターではないので文章が下手ですが、悪しからず…!)さて突然ですが、皆さんは文字にもTPO(時・場所・場面)のような考え方があることはご存知でしょうか?え〜そんなの知ってるよ!って方も、うんうんと頷きながら読んでいただけましたら幸いでございます。(もし異なる意見であっても、そういう考え方もあるんだな〜と優しく捉えていただけると嬉しいです!)コミュニケーションツールとしての文字文字というのは、人間にとって大切なコミュニケーションツールの一つです。そして、筆跡鑑定で個人が照合できてしまうように、文字はオンリーワン、その人の個性でもあります。書道という芸術分野があるとおり、文字は個性の自己表現にもなりますね。ただ”読めればいい”というコミュニケーションツールとして捉えるならば、文字に綺麗さや芸術的な個性などを求める必要はないでしょう。たとえば、仕事場での引き継ぎメモや、思い浮かんだアイディアを自分のために書き溜めておく場合の文字なんかは、走り書きだろうと読めて伝われば十分だと思います。文字の与える印象しかし、文字というのは、”読んで理解する”だけでは終わらない。人はそこからさまざまな印象を受け、感じ取ります。とめ、はね、はらいのしっかりした文字は、丁寧な印象。角張った文字は、お堅い印象。逆に丸まった文字は、柔らかな印象。大きく書かれた文字は迫力を感じますし、小さめの文字は可愛らしさを感じます。そんなふうに、文字が人に与える印象というのはとても
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