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ペット引き取り屋の実態とは

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。ペットショップでの生体販売というシステムでは、ペットの売れ残りという問題が不可避となります。 良心的なペットショップの場合は、売れ残った犬猫たちの里親が決まるまで面倒を見ているところがあります。しかし、そのようなペットショップは少数派です。 以前は、売れ残った動物は保健所に持ち込まれて殺処分されていました。 しかし、平成25年の動物愛護法改正により、保健所はペットショップからの動物持ち込みを拒否できるようになり、その結果、保健所での殺処分数は激減しました。 保健所による動物引き取り拒否の余波を受けて暗躍するようになったのが【ペット引き取り屋】です。 ペット引き取り屋は、売れ残った犬猫をペットショップから引き取り、また、ペット繁殖場(パピーミル)で繁殖能力が衰えて使い物にならないとみなされた犬猫をブリーダーから引き取ります。 引き取り価格は、1頭あたり数千円~数万円程度です。 ペット引き取り屋に引き取られた動物たちは、劣悪な環境下で飼育され、見殺しにされているのが現状です。 つまり、ペット引き取り屋による事実上の殺処分が行なわれているという現実があります。 「ペット引き取り屋 実態」などの文言で検索すれば、YouTubeでペット引き取り屋の実態が明らかにされています。 倫理感など持ち合わせていない者によって、動物たちが見殺しにされている悲惨な現実を分かっていただけると思います。《ブリーダーによる大量繁殖 ➡ ペットオークションでの競り売り ➡ ペットショップでの大量販売》というシステムが存続する限り、売れ残ったペットたちが生き地獄に追
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どうぶつ弁護団とは

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。警察庁が2024年4月11日に発表したデータでは、去年1年間の動物虐待事件の摘発件数は全国で181件と過去最多とのことです。 この数字は、あくまでも摘発件数ですので、実際の動物虐待事案は181件どころでは済まないことは確かです。氷山の一角の件数でしかありません。 多発する動物虐待を受けて、動物を虐待から守るために立ち上がった団体があります。2022年9月に設立された【NPO法人どうぶつ弁護団】です。兵庫県の弁護士および獣医師の有志で設立されたNPO法人で、理事長を務めるのが細川敦史(ほそかわあつし)弁護士です。 どうぶつ弁護団は、「動物虐待の予防によって、人と動物にやさしい社会を目指します」という理念のもと、動物虐待に関する情報提供があった際に、捜査機関に告発する活動をメインにしています。 その際、飼い主や通報者からは依頼費用を取らず、どうぶつ弁護団が自費で動いています。 どうぶつ弁護団を設立する20年以上も前から動物愛護の問題に精力的に取り組んできた細川弁護士のもとには、動物虐待の被害情報が多数寄せられていたとのことです。 ただ、従来は動物虐待の発見者・通報者が告発費用を負担する必要があり、細川弁護士も矛盾と限界を感じていたとのことです。そこで、細川弁護士が中心となってNPO法人どうぶつ弁護団を設立し、動物保護のための活動費を各種助成金や賛助会員からの会費などで賄うことにより、虐待発見者や通報者が告発費用を負担する必要がない仕組みを考案したとのことです。 動物愛護法の改正(2020年6月施行)によって動物虐待は厳罰化され、動物殺傷
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八代亜紀さんと動物保護

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。昨年末に八代亜紀さんが73歳の若さで亡くなりましたね。 八代さんは演歌界の大御所でしたが、60年以上もの保護猫歴があった筋金入りの愛猫家でもあります。 八代さんの子どもの頃は、自宅で犬20匹、猫20匹を飼っていたそうです。 飼っていたのはすべて保護した犬や猫で、八代さんは幼少時から動物たちと共に暮らしてこられたようです。 大人になってからは猫と一緒に暮らしておられたようですね。 八代さんは「ペットショップの、何十万円とか値段が付いている子を見るのが切ない」と言っておられ、一緒に暮らしていた猫はすべて保護猫だったとのことです。 2016年に愛猫を亡くしてからも、つねづね「動物保護団体から引き取りたい」と周囲に言っておられたそうです。 そして、2016年以降ペットロスが酷くなった八代さんは、2021年9月、動物保護団体から足の不自由な猫を紹介されます。その際、「出会いだからね」と引き取ることを即決しています。 その1年後には別の保護猫を引き取り、八代さんが亡くなる前は2匹の保護猫とともに暮らしておられたようです。 八代さんが刑務所の慰問ボランティアをされていたことは有名ですし、東日本大震災のときは被災者のためにボランティア活動をされています。    演歌歌手として第一線で活躍し続ける一方、世の人々のために、そして動物たちのために尽力された方でした。惜しみても余りある方でしたね。
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次回の動物愛護法改正に向けて

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。動物繁殖業者(ブリーダー)による動物遺棄・虐待事件の報道にしばしば接します。 そのような悪質業者の代表者が逮捕され、動物愛護法違反で有罪になっても、代表者が動物の所有権を放棄しない限り、虐待を受けた動物は悪質業者の元へ戻されてしまいます。 なぜなら、日本の法律では動物は「物」と規定されており、動物の所有者が所有権を有しているためです。 この「所有権の壁」があるため、動物が虐待・遺棄されていることが明白であっても、悪質業者が所有権を放棄しない限り、現行の動物愛護法のもとでは、動物保護団体等が強制的に動物を保護することは難しいのが現状です。 人の場合は、子どもが親から虐待を受けているときには、「親権停止」により最長で2年間親権を停止させる制度があります。 さらに、子どもに対する虐待が改善される見込みがない場合には「親権喪失」により親権を剥奪することもできます。 虐待された動物を保護するためには、親権停止や親権喪失の制度と同様に、悪質業者の所有権を一時停止させる「所有権一時停止」や、虐待改善の見込みがない場合は悪質業者から所有権を奪う「所有権喪失」の法整備が不可欠です。 悪質業者に関してのみ言及しましたが、動物を虐待している悪質な個人飼主についても同じことが言えます。 動物愛護法は5年に1度改正され、次回改正は2025年の予定です。 次回の改正において、虐待された動物を悪質業者等から保護する法改正が急がれます。 小泉元環境大臣の夫人である滝川クリステルさんは、【一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル】という法人を設立して、動物愛護活動
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保護鳥活動 2023年11月

これから鳥さんとの生活をしたい、と考えて居られる方には、是非保護鳥を引き受けるという選択も、視野に入れていただきたいと思います。保護動物というと犬猫が主ですが、ペットというジャンルである以上、ウサギやハムスター、もちろん鳥さんも居ます。かく言うありしりあも昨日、懇意にしている保護団体さんから、3羽の鳥さんを引き取ってきました。鳥さんが保護施設に入る理由は様々ありますが、多くは鳥さんの飼育が上手く行かず、辟易して保護に回すパターンです。他には、ブリーダーさんのところで育った仔でも、病気や身体の異常があって「売り物にならない」として破棄されそうだった仔もあります。今回引き取ったのは、毛引き症状のあるセキセイインコさん、コザクラインコさん、マメルリハインコさんです。このうちコザクラインコさんは、なんで手放されたのか分らないぐらい、元気で体格も良く、人慣れもしていました。稀にですが、鳥さんをまるで衣装のようにとっかえひっかえする人間が居ます。そう言う人は自分の都合が悪くなると、どんな状態でも鳥さんを里子に出してしまうのです。今回のコザクラインコさんも、そう言うことかもしれません。こうした子達はペットショップで中雛から引き取るのと違い、元の飼い主さんの癖があることがありますが、じっくり付き合えば大切なパートナーに成り得ます。今、一番長く家に居る文鳥も荒鳥でしたが、2年ぐらいかけてお互いの距離を理解し合えました。鳥さん生活は保護施設から、という選択肢があることを皆さん知ってください。有名なところでは、埼玉のNPO法人TUBASAさんがあります。チェックしてみてね!
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令和天皇ご一家の動物愛護活動

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。令和天皇の御一家は、以前から動物愛護活動を熱心に行なっておられます。 雅子さまは動物好きで知られ、東宮時代に、東宮御所に迷い込んだ犬や猫の世話をされたこともあり、盲導犬育成やアニマルセラピーといった社会活動にも深い関心を寄せてこられました。 令和天皇ご夫妻は、愛子さまが生まれる前から、2匹の犬を飼っておられました。 赤坂御用地に迷い込んだメス犬が産んだ10匹の子犬のうち2匹を引き取り、ペットとされたそうです。 2009年からは「由莉」という犬と一緒に暮らしておられますが、「由莉」は動物病院に保護されていたところを天皇ご一家が引き取られたとのことです。 現在、天皇ご一家は、愛犬の由莉のほかに2匹の猫と暮らしておられます。 2匹の猫は、愛子さまが小学3年生の時に家族として迎え入れられたとのことです。 2匹とも保護猫で、赤坂御用地に迷い込んだメス猫と、その猫が産んだ子猫とのことです。 このように、令和天皇家はずっと雑種の保護犬や保護猫を飼われています。動物愛護の活動は、令和天皇ご一家の動物に対する愛情の自然な発露であって、国民に範を示すというお気持ちはまったくないと思います。 しかし、天皇家が模範となって下さっていますので、ペットを飼おうと考えている場合は、ペットショップで買うのもいいですが、保護犬や保護猫に関心を寄せてみてはどうでしょうか。
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ドイツでのワンちゃんたち

こんにちは。アニマルコミュニケーションをしているmur mur 123 です。先日ドイツに行ってきました。写真のゴールデンレトリバーは見えますか?2023年7月末の、ハンブルグ中央駅ホームの様子です。電車の車内には、口輪をしたドーベルマンや、かわいいマルチーズも乗っていましたが、見かける子は大型犬が多く、どの子も、とても落ち着いた様子で乗車していました。ドイツでは、可愛いからと手を差しのべて噛まれたりすると、それは手を差しのべた人の責任となるなど、生活基盤や動物を保護するための法が、細かく整備されている国です。ドイツは、日本に比べて動物愛護・動物保護の先進国で、ティアハイムのような受け入れ態勢も進んでいます。※ティアハイム(Tierheim)はドイツ語で「保護施設」を意味しますドイツのティアハイムは、ベルリンやハノーファーに施設があり、次回はそちらにも出向き、お話を伺ってくる予定です。ドイツでは電車移動が多かったのですが、ドイツの電車は日本と違い、自転車専用車両もあり、ワンちゃんと一緒に乗車も出来ます。写真のように、当たり前にホームにワンちゃんがいて、どの子も電車移動に慣れ、よく訓練されています。そんなドイツでは、動物の管理責任についての法律も整っていて、処分も正当な理由でないかぎり禁止され、飼い主の手に負えない場合ば、社会全体が動物たちの命を守っている国。それらを実際に目にし、日本で保護活動にご尽力いただいている方々のお顔が浮かんできました。今後の日本でも、そのような国単位の整備がなされることを願います。*私個人は、小さな小さな力しかありませんが、もし「手に負えない」と思われ
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自分のこと

【自身のSNSより転載】何から書こうかな。自分のこととなると途端に難しいですね。ですが、自分のことを知ってもらうことは今後も施設を継続していくためには必要なことだと思っています。どんな奴がどんな想いで何を目指してしているのか。当施設は皆様、支援者様やフォロワー様のお力をお借りして初めて活動することができています。「(当施設)って新聞で見たけど応援して大丈夫なところなの?」こう思うのは当然のことだと思うし、私も自分のことを知らない人からご協力していただくのは心配な部分もあります。自分が、当施設が、その方から応援していただくに値する存在なのか心配になります。保護施設はたくさんあって私なんかより経験の長い人、志の強い人もいるでしょう。そちらじゃなくウチで大丈夫なのか心配になります。本当はお会いして見定めていただきたい。「この人、私とは合わないな……」と思われたらそれも致し方ないし、他の団体様を応援してくださるなら救われる動物達は増えるわけで何の問題もないです。というわけで少しだけ自分のことを書きます。1980年代、大阪の南の方の浦川産婦人科という病院で生を受けました。…………冗談です。「そこからっ!?」と驚かれたでしょう笑では気を取り直して小学校低学年の時に映画の「ハチ公物語」をテレビで母に抱かれながら見ました。「あんた……泣いてんの?」私の身体の震えに母が気付き、そう声を掛けられたことを今も鮮明に覚えています。母もTVを見て泣く姿を見て初めてのことで驚いたのでしょう。えずくぐらい泣きました。当時、動物の健気さとかは理解出来てないはずなので、ずっともう戻らない先生の帰りを待ち続けるハ
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ペットを飼いたいけれど・・・

ペットを飼いたいけれど我が家は動物を飼うことが禁止されているマンションのため動物を飼うことができません。 主人は犬が大好きでいつか犬を飼いたいと言っていました。  私も祖母の家に犬や猫がいて触れ合えて可愛かったし嬉しかった、  生き物との関わりっていいなぁと感じていました。 できるだけやりたいことはやる!そんなスタンスで生きているので  どうやったら動物と触れ合うことができるか動物の命も大事にしたいと思えるかを考え 保護動物のお世話のボランティアへ行くことにしました。  今日は初めて参加。犬や猫、蛇やうさぎ、いろんな動物がおり子供達もびっくり。  子供達に前もって『捨てられてしまった 動物さんたちだから 人間を怖がっているかもしれない。   怖がるんじゃなくって  大丈夫だよ、  仲良くなりたいよって気持ちで 会ってあげてね』と話をしていたので  子供から『この子達も 捨てられてしまったの…?』という寂しそうな声が上がりました。  スタッフさん驚かれ『そうだね。 わかっていたはずなのに 悲しいよね』と聞かせてくださりました。  猫ちゃんのケージの掃除や水の補充、小さいわんちゃんの散歩に行かせていただきました。  初めはドキドキしていた子どもたちですが ねこちゃんが寄って来てくれたり猫じゃらしで遊んだり  わんちゃんと一緒に走ったりとても楽しそうでした。 長女もわんちゃんを抱っこしたいと言ってくれたほどで(抱っこできず 抱きしめるで 終わってしまいましたが)  それほど可愛いと感じてくれたことがとても嬉しかったです。  今は飼えないけれどこうやって動物を大事にしたい何かしてあげた
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ウサギが裁判を起こした!?

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。 かつて、「アマミノクロウサギ裁判」という有名な裁判がありました。 1995年2月、鹿児島地方裁判所で始まった裁判です。原告は人間ではなく、アマミノクロウサギのほかオオトラツグミや アマミヤマシギなど、奄美大島に棲息する希少動物でした。ゴルフ場の開発許可を出した鹿児島県を被告として、その開発許可取り消しを求めて、動物が裁判を起こしたものです。 残念なことですが、日本の法律では、訴訟の当事者となることができるのは人間(法人も含む)に限られており、動物が訴訟を起こすことは認められていません。日本の法律では、動物は「物」(自動車などと同じ「動産」)と規定されているため、「物」が訴訟を起こすことはできないためです。 「アマミノクロウサギ裁判」で動物が原告となった背景には、次のような事情がありました。 奄美大島では、1990年代から観光開発のために、次々とゴルフ場が建設されていて、それに伴う森林の減少や希少動植物の絶滅が危惧されていました。島が開発される一方で、島の環境を守るために自然保護団体が自然保護活動を続けていました。 このような状況下で、ある企業が、アマミノクロウサギが棲息する森林にゴルフ場を建設することを決めます。そして、鹿児島県に森林開発の許可を求め、許可が下りてしまいます。 ゴルフ場建設を中止に追い込むには、県に開発許可を取り消してもらうしかありません。しかし、ゴルフ場建設に反対している自然保護団体の人たちは、ゴルフ場建設予定地であるアマミノクロウサギの棲息地に住んでいるわけではありません。ゴルフ場の建設予定地から離れた場所に住
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ある保護犬のこと

こんにちは、司法書士の金城です。 私は、ある動物愛護団体で、収容されている犬の散歩をするボランティアをしています。 実に様々な理由で犬・猫が愛護団体に持ち込まれ、保護されています。 飼主が高齢者施設に入ることになったために収容された犬。飼主の死亡により、世話をする人がいなくなったために収容された犬や猫。「吠えて近所迷惑になるから」という理由で飼主に遺棄されて保護された犬。収容されている犬の数は、総数で30頭を超えると思います。猫の頭数は把握していませんが、100頭近くはいるはずです。 中でも、私が特に気に掛けている「シロちゃん」という犬がいました。シロちゃんは四肢がほぼ完全に麻痺していて、自力で立ち上がることができない状態でした。ですので、散歩に連れて行くときは、ベビーカーみたいな乗り物にシロちゃんを乗せて散歩していました。 もともとシロちゃんは、三重県志摩市の工場の広い敷地で飼われていたとのことで、他の兄弟4頭とともに、海に面した町で元気に走り回って暮らしていたようです。しかし、ある日、イノシシよけの電気柵に触れて感電してしまい、四肢麻痺の状態になってしまったとのことです。そして、四肢麻痺になったシロちゃんの世話をし切れなくなった飼主が、動物愛護団体に持ち込んだとのことです。 海を見ながら元気に走り回っていた頃のことを、シロちゃんが覚えていたのかは分かりませんが、山の中にある その動物愛護団体で、スタッフに大切に世話されながら過ごしていました。殺処分される悲しい運命をたどるペットもいることを思うと、シロちゃんは幸せだったといえると思います。 残念ながら、シロちゃんは この令和
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負担付き遺贈とは

負担付遺贈とは、ペットの飼主が亡くなった場合に備えて、ペットの生命を守る方法のひとつです。 遺言を残すことにより、ペットの世話をしてくれることを条件として、家族や友人・知人等に自身の財産を贈与(遺贈)することをいいます。例えば、「ペットのタロウが天寿をまっとうするまで世話をしてくれる代わりに、金200万円を遺贈する」というような遺言を残す方法です。 負担付遺贈の場合、受遺者(財産をもらう人のこと)は、遺言者が死亡した後いつでも、遺贈そのものを放棄することができます(民法第986条)。受遺者が遺贈を放棄すると、当然ながらペットの世話をするという義務を果たす責任も無くなります。 ですので、遺贈を放棄されないよう、受遺者に断りなく遺言を残すのではなく、生前に受遺者となる人に自身の意向を伝え、受遺者の了承を得ておくほうが安心です。 もし負担付き遺贈の受遺者がペットの世話をしない場合はどうなるでしょうか。 その場合は、亡き飼主の相続人は、その負担付遺贈にかかる遺言の取消しを家庭裁判所に対して請求することができます(民法第1027条)。 取消の請求により遺言が取り消されると、遺贈はなかったものとされ、ペットのために残された財産は、相続人のものになります。ただ、相続人に財産が戻ったとしても、誰がペットの世話をするのかという問題が残ったままとなります。 負担付遺贈の効力が生じた時点では、飼主は死亡しているため、ペットがきちんと世話されているのか、自身で確認することができません。また、負担付遺贈に関する遺言を取り消すためには、飼主の相続人が家庭裁判所に対して請求する必要があり、大変な手間が掛かり
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動物愛護のきっかけ

私が動物愛護精神を抱いたきっかけは次のようなものでした。 私が中学生の時ですから、もう40年ほど前のことになります。 私の実家の隣に倉庫があり、その倉庫の床下で、野良犬の母親が子犬5頭を育てていたようです。 ある日、母犬のみが保健所に連れて行かれたようで、倉庫の床下には子犬5頭だけが残されました。母犬がいなくなって、子犬たちは母乳をもらえず床下で泣いていたために、倉庫の近所の住民が子犬の存在に気付いて、そのうちの誰かが保健所に通報したようです。 通報を受けて保健所の職員が子犬を連れて行こうとしたところ、たまたま私はその場面に遭遇することになりました。おそらく、その日は土日か祝日であったはずで、私が学校に行っていたなら遭遇しなかったはずです。保健所の職員に、「ちょっと待った。私がすべて引き取って世話をするから」と伝え、子犬5頭すべてを私が引き取ることにしました。5頭とも未だ目が開いていませんでしたので、生後1か月も経っていなかったと思います。 引き取ったとはいえ、さすがに5頭も一度に飼うことはできませんので、両親や私の知り合いを通じて声を掛けたところ、幸い4頭は飼主が見つかり、残った1頭を私が飼うことになりました。貰われた4頭のうち2頭は3才ぐらいで死んだとの連絡を後に受けましたが、短い命であったとはいえ大切に育ててもらったようです。 私が飼うことになった1頭を含め、残りの3頭は天寿をまっとうすることになりました。ちなみに、5頭の子犬の母犬を私は知っています。ある日、学校から帰宅したとき、私の家の門の前に母犬がいて、私の方に寄ってきましたので、食パン1枚をあげたことを覚えています
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