相性問題5

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占い
 西洋占星術ならばコンジャンクション、トライン、セクスタイルを相性良しとして、奇門遁甲なら命宮を出して五行として相性を出す方法など、簡易的方法は様々ある。宿曜では命業胎栄親を良しとして壊安は悪いという。しかしいずれの簡易鑑定では悪いといわれる相性で結婚しているカップルも多い。
 初歩的占い師だと、あらあらこんな相性で結婚してしまって、人生間違いましたねなんて言う人もいて、私に相談されるはターンも多い。
 相性問題3でも述べた通り、宿曜の業宿は六害宿の一つで禍が引き起こされる宿である。そして、これは西洋占星ではトラインの関係である。この関係で相性いいですよ、といっても結婚するカップルが意外に少ないことに気が付いているだろうか。
 この関係だと以心伝心でほぼ考えが一致する関係になる。まあ相手の考えが読める関係ということになる。これはいいのか、わるいのか。
 不倫しようとか、妻に嘘ついて遊びにいこうとか、あるいは夫に内緒でへそくろうなんて妻にとっては、この関係は全く不都合なことだ。したがって、欺く精神、うそつきの場合、俗に相性の良い関係の相手は選ばない。だから、夫の浮気で苦しむ奥さんは全く夫の気持ちがわからないと途方に暮れる。
 命業胎で結婚している夫婦はもはや一心同体で、夫は浮気のうの字もないくらい、隙間もないくらいぴったりした生活をする。また、単身であってもそういう生活をする性格なので二人で会ってもそうなるだけだ。
 単純判定の相性の良い相手とくっつけるのは正直者の場合だけで、うそつきの度合いが大きくなるほど、心の読めない相性の悪いといわれる関係の相手と結びつく。自分は嘘こいてうまく相棒だまして、自分には正直にいてもらいたいと思ってもそうはいかないのが相性で、この正直度合いのアンバランスは何か起こると喧嘩になり離婚になる。嘘こきな狸亭主には、よく化ける狐妻が似合うという関係になっている。お互い、五分五分だましあっていれば負けてるという不満もたまらず一緒にやっていける。
 残念ながら、相性がぴったりなカップルも、狸と狐のカップルも成功とか栄達とはちょっと遠ざかることが多い。相性が良いと満たされて伸びない。あまりに狸狐していると家にいて油断ならない、つまり疲れが取れないどころかストレスになる。
 何を持って相性が良いと判断するかは鑑定した実験値の法則から見ていくしかないが、ヒントは心のプライバシーと心の信頼とつながりの作れる関係ということになる。
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