写真は高津戸峡。はねたき橋から見た景色である。ここに妻といったとき、「おいおい、危険だから、あんまり端に行かず、一休さんみたい真ん中歩いて。」というと、妻は高いとこ恐くないらしく、るんるんで「どうして、高いとこ恐いくせこういうとこくるの。」と突っ込まれる。
我ながら申し訳ないがそれが恋と結婚の違いというものだ。写真で見ると行きたくなるけれど現実は近づきがたいときがある。
付き合ってみるといいことを教えてくれるが、一緒に生活するとだめだしされて、自分の欠陥が明らかになる。だから恋人としては素晴らしいが、一緒にいると腹が立つ、でも必要だ。
ママに叱ってもらわないと一人前じゃない甘えっこのように、目の前にニンジンが下がっていないと走らない馬のように、理屈と実際では大きく違う。この違いと落差が人間関係でも起こっているのが苦悩の原因だ。
解決方法は、たとえてみれば勇気をもってはねたき橋の淵に行って下を見てみるしかない。