霊 1

記事
占い
 占いをしていると約5000人に一人くらい何らかの障害で星より悪い状態に落ちている人がいる。普段はやらないが、霊視をするとたいてい怨霊がくっついている。私は怨霊払いはしない。云十万でいろいろな宗教家がやっているのでそちらに行ってほしい。云十万で成仏するかというとなかなかそうはならない。また、神の教えとか仏の教えとかだけでは成仏しない。この件に関してはまたあとで書くことにする。
 不幸な人が運命盤に反しているのなら幸運な人もいるのかというといる。幸運な人は占いに頼ることもないから少なくカウントされているが、いろいろな交流会で見ると、運命盤より幸運にジャンプしている人はかなり多いと思う。むしろ悪霊にとらわれて不幸に沈む人のほうが少ないかもしれない。現代は平和であるという状態も手伝っていると思う。

 1990年代私は宮城県名取市にいたが、仙台市中田に友人がいて時々アパートでプログラムなどして、いろいろ話をしていた。
 ある夏から彼はおかしなことをアパートに来て話すようになった。

「石井さん、僕が家に帰ろうと南仙台駅から歩いて家に向かう途中の空き地にタバコポイ捨てしたんですよ。そしたら、じゅっと言ってタバコ消えたんです。でもそのたばこ実は死人の額にあたって消えていたんです。その死人というのがこげ茶色に腐っていて湯気が立っているんです。急いで家に帰って戸を閉めてカギをかけたんです。
 次の日、駅からの帰り道、その横を通ったとき、その腐った死体は僕を追ってきたんです。そこで僕は石を拾って投げつけたんですけど、石が当たったところにめり込むんです。それで笑いながら追ってきて、腐った皮と肉がボロボロ落としながら、追ってくるんです。」

 それから数日、彼は私のアパートに来て数日逃げていたが、通帳などを取りに戻る用がありかえった。その数日後、彼は電話をくれた。
「駅から帰り道を変えたんです。でも家の玄関前に立っていて、崩れた胸が滑り落ちてペチャっと足元に落ちたらあばら骨が見えて、内臓も茶色く腐っているんです。逃げようとして下がったんですけど、僕のカバンをつかんでいて、逃げられないのでタバコに火をつけて咥えさせてあげたんです。そしたら、すーとすった煙があばら骨の間からふわふわ出てくるんです。」

 その後数か月彼から電話も連絡もなくなった。2月くらいして、熊野堂病院というところから電話が来て、彼だった。これは名取にある精神病院だった。
「今入院しているんです。石井さん僕ひまだから遊びに来てくださいよ、宮沢りえみたいなかわいい子も入院しています。紹介しますよ。」
 こんな誘い、「やだよいかないよ、あんたのお友達ですかなんて、捕獲されて檻に入れられたらたまらない。退院してから見舞ってやるから。」ということで行かなかつた。

 くるって幻覚を見て入院したのか、腐ったお化けに取りつかれて狂ったのか。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す