共通テスト直前に伝えたいこと
― 親ができる、最後の祈り。心を整える祝詞というかたち ―
大学入学共通テストが近づくこの時期、
受験生本人以上に、親御さんの心は落ち着かなくなるものです。
声をかけたいけれど、
かける言葉が見つからない。
励ましすぎても重くなる。
何も言わないのも、冷たく感じる。
そんな「どう関わればいいのか分からない時間」が、
この直前期には訪れます。
☆試験前夜 ― 親がそっと見守る時間に☆
前日の夜。
子どもは机に向かい、あるいは早めに布団に入る。
その姿を見て、
「ここまで本当によく頑張ったな」
「無事に力を出し切ってほしい」
そう思いながらも、言葉にはしない。
神道の祝詞は、
口に出さなくてもよい祈りです。
心の中で唱えるだけでも、
親の想いは、静かに言霊となって整います。
祝詞は、
「合格させてください」ではなく、
『これまでの努力を見届けた』という報告の言葉。
親御さん自身の心も、
この時、少し落ち着いていくのを感じるはずです。
☆試験当日の朝 ― 送り出す直前に☆
当日の朝は、
多くを語らないほうがいいと分かっていても、
胸の内は複雑です。
「いってらっしゃい」
その一言に込めきれない想いが、確かにあります。
祝詞は、送り出す前の“区切り”の言葉としても使えます。
短く、静かに、
「今日という日を無事に迎えられた感謝」
「平常心で臨めることへの願い」
それだけで十分です。
祈りとは、背中を押すことではなく、
背中に手を添えることなのだと思います。
☆親御さん自身のために ― 待つ時間の祈り☆
試験が始まってから終わるまでの時間。
親は、ただ待つことしかできません。
しかし、何もしていないわけではない。
祝詞は、親御さん自身の心を整えるためのものでもあります。
「できることは、もう十分やった」
そう思えることが、
結果を受け止める力にもつながります。
祝詞作成というお手伝い
私は、受験生本人のためだけでなく、
親御さんの想いを言葉にする祝詞も作成しています。
・前夜に読むためのもの
・当日の朝、短く唱えるもの
・結果を待つ間のためのもの
状況や気持ちに合わせ、
一つひとつ丁寧に整えます。
祈りは、声高に願うものではなく、
静かに心を正すもの。
そのお手伝いができればと思っています。
最後に
結果は誰にも分かりません。
けれど、ここまで歩んできた事実は、変わらない。
親ができる最後のことは、
信じて、整えて、見送ること。
日本の祈りのかたちとして、
祝詞がその一助となれば幸いです。