大祓いの歴史③

大祓いの歴史③

記事
コラム
大祓いに見る古代の世界観


大祓いの中心となる祝詞「大祓詞」は、
現存する祝詞の中でも最古級のものとされます。

その特徴は、
罪穢れを「責めない」
原因を個人に帰さない
自然の力によって浄化されるとする
点にあります。

罪は、
川の瀬に流され
海原に洗われ
根の国・底の国へと去る
と表現され、
完全な消滅と再生が言霊として語られます。

これは、
裁く宗教ではなく、立て直す宗教としての神道を象徴しています。

大祓いが「個人のための祓い」に留まらず、
国そのものを立て直すための神事として位置づけられていたという事実です。

古代の人々は、
天災や疫病、政の乱れを、単なる偶然とは捉えませんでした。
人の営みと世の在り方が乱れた結果として受け止め、
それを正す手段として、大祓いを行ったのです。

ここには、
力や制度で押さえ込むのではなく、
まず清め、整えることで道を開くという、
日本神道ならではの統治観が表れています。



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