約二年間、私は全国各地の神社を巡りながら、自分自身と向き合う時間を過ごしてきました。
参拝ではお願い事をするのではなく、今日という一日に感謝し、ご縁をいただいていることへの感謝をお伝えすることを大切にしていました。
その頃は、「これから自分は何を大切にして生きていきたいのか」を、毎日のように考えていました。
そんなある日、参拝先の神社で忘れられないご縁をいただきました。
お賽銭を納めようとした時、硬貨が手元からはじき出てしまい、それを拾ってくださった方がいました。
その方が、後に私の人生を大きく変えてくださる師との出会いでした。
少しお話をした後、師はこう話してくださいました。
「実は、あなたに声をかけたのには理由があります。」
「長年、多くの方と接してきましたが、あなたからは人とは少し違う感性と、どこか人を安心させるような穏やかな雰囲気を感じました。」
「普段は私から声をかけることはほとんどありません。でも今回は、不思議と一度ゆっくり話をしてみたいと思って声をかけました。」
私は驚きました・・・・
自分では、そのように思ったことがなかったからです。
そこで、以前から占いに興味を持ち、自分なりに学んでいたことや、身近な方から相談を受けることが多かったことをお話ししました。
また、不思議と直感的に感じることがあることや、幼い頃に生死をさまよう経験をしたこと、そして私自身には、生まれてくる前の記憶のように感じている体験があることも、ありのままにお伝えしました。
師は否定することも、大げさに受け止めることもなく、静かに耳を傾けてくださいました。
そして、「その感性を大切に育ててみませんか」と声をかけてくださいました。
本当にありがたいお話でしたが、私はすぐに決断することはできませんでした。
「本当に自分に務まるのだろうか」
「人の悩みや人生に関わる以上、中途半端な気持ちでは向き合えない」
そんな不安があったからです。
その気持ちを正直にお伝えすると、師は穏やかにこう話してくださいました。
「占いは未来を決めつけるものではありません。その時の心の状態や流れを読み解くものです。人は考え方や行動によって、三か月後も半年後も変わっていきます。」
そして、もう一つ忘れられない言葉があります。
「長年この仕事を続けてきましたが、自分から『学んでみませんか』と声をかけたのは、あなただけでした。」
その言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になったことを今でも覚えています。
私には、あの日の出会いが偶然ではなく、大切なご縁だったように感じられました。
そのご縁をきっかけに本格的に学びを始め、今もなお学び続けています。
現在、私が鑑定で一番大切にしていることがあります。
それは、占いは「当てること」が目的ではないということです。
また、相談者様の人生を決めるものでもありません。
まずは、お気持ちや不安、迷いを安心して話していただける時間をつくること。
私は心理についても学び、「話を聴くこと」の大切さを知りました。
だからこそ、鑑定では結果だけをお伝えするのではなく、まずはお気持ちにしっかり耳を傾けることを大切にしています。
そのうえで、今の流れやこれからの可能性を丁寧に読み解き、ご相談者様ご自身が納得できる一歩を踏み出せるよう、お手伝いができればと考えています。
人生を歩んでいくのは、ご相談者様ご自身です。
私は、その一歩にそっと寄り添える存在でありたい。
神社でいただいたご縁への感謝を忘れず、これからも一人ひとりのお気持ちに寄り添う鑑定を大切に続けてまいります。