最近の若く優秀なコンサルタントたちは、本当にスマートです。
AIを駆使してデータを分析し、隙のない綺麗な提案書を作り、無駄のない最短距離の解決策を提示してくれます。
しかし、彼らと話していて「どこか噛み合わない」「腹の底ではわかってもらえていない」と、かえって孤独を深めてしまう経営者の方は少なくありません。
なぜなら、彼らが提示するのは常に「正論」だからです。
「不採算の事業は今すぐカットすべき」「能力不足の社員は評価を下げるべき」。確かに理屈は完璧です。しかし、実際にその血の通った決断を下し、古参社員の反発や社内のハレーションを一身に背負わなければならないのは、経営トップである社長ご自身です。
私はかつて、大企業を辞めて中小企業の役員(No.2)になりました。
ある朝、突然配達員が飛び、数ヶ月間、早朝、都内からつくばや船橋まで自らトラックのハンドルを握って配達地獄を味わったことがあります。
「俺は一体何をやっているんだ」と、薄暗い車内で一人痛感したあの泥臭い痛み。あれは、綺麗なオフィスで数字だけを見ている人間には絶対に理解できない「現場のリアル」です。
経営トップの孤独とは、売上や資金繰りの悩みだけではありません。
「正論では割り切れない生々しい人間関係の摩擦」や「トップゆえに誰にも言えない弱音」を、一人で抱え込むことから生まれます。
それは、利害関係のある社内の右腕や、数字しか見ない税理士、そして正論を振りかざすコンサルタントには、決して吐き出せないものです。
私が今、この場所で「壁打ち相手」をしている理由はそこにあります。
私は、綺麗な提案書は作りません。実務代行も一切やりません。
ただ、30年間現場を這いつくばってきた同世代の人間として、あなたの泥臭い愚痴を一切否定せずに受け止めます。そして、利害関係のない第三者として、孤独な決断を下す前の「作戦会議」に付き合います。
優秀なコンサルタントの正論に少し疲れてしまったら。
一人で抱え込まず、まずはその重荷を置きにいらしてください。