占い師って当たり前のことが言える人かも

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朝、布団の中でだらだらと旧ツイッターのXを眺めていたら
またひとつ『いい話』が流れてきた。

高齢の男性が機械の前で困っていると、店員さんが近づいてきて
『手伝いましょうか?』ではなく、
『これ、わかりにくいんですよね〜』と。

それが神対応だと……ほんとに?と思いながら布団の中で寝返りを打つ。

だって、その設定、ちょっと甘い。

80代くらいのおじいさんが、ふらっとスマイル0円のハンバーガー屋に来て、無言で機械の前に立ち尽くす?

注文できないとわかった瞬間『ちょっとやってくれんか』くらい言うよね。

まぁ、作り話かどうかは置いておくとして。

その話を読んで
『そうそう、共感って大事よね』とか、
『私もそう言える人になりたい』とか、
そう思う人がいるんだろうなぁって思った。

そして、そんな「当たり前の話」を学ぶためにお金を払う人がいる。教えるという仕事が存在する。

あら、それなら、私たちみたいな60過ぎたおばちゃん、全員、先生できるんじゃない?と。

『わかりにくいですよね〜』なんて、日常会話の中にいくらでも転がっている。近所のスーパーでも、病院の待合室でも、銀行の窓口でも。

共感なんて、特別な技術でもなんでもなくて、長く生きていれば自然と身につくもの。それが『すごいスキル』として言語化されて、拡散されて、いつの間にか『学ぶもの』になっている。

ちょっと不思議な気がした。

でも、その理由もなんとなくわかります。

たぶん、スマホのせいです。

子どもも大人も、それぞれの画面の中に、それぞれの世界を持つようになりましたね。

同じ家にいても、同じ時間を過ごしているようで、まったく違うものを見ている。

昔みたいに、テレビを囲んで笑ったり、食卓で『今日ね〜』と話したり、そういう時間はずいぶん減りました。

だから、人のちょっとした気遣いとか、言葉の選び方とか、空気の読み方とか、そういうものを自然に吸収する機会も減りました。

勉強はしている。
知識もある。
仕事もできる。

でも『人とのかかわり方』だけがぽっかり抜けてしまう。

だからこそ『わかりにくいですよね〜』という一言が、特別な技術みたいに見えるのです。

そして、それを学びたいと思う人が増える。

そう考えると、占い師という仕事も、案外特別なものではないのかもしれない。星を読むとか、カードを並べるとか、もちろん形はいろいろあるけれど、結局のところ、普通のことを普通に言ってるだけなのかもと思いました。

年齢を重ねて、人を見て、少しずつ言葉を覚えてきた人なら、もう、半分くらいはできているのかもしれない。

だから、この調子でいけば、そのうち町内会のおばちゃん全員が占い師デビューする日も遠くないんじゃないかしら?……それはそれでちょっと面白い。

占い師が増えている理由はそこかも?

違いますね。

占い師が増える時代というのは、不安が増えている時代なんだと思いますが、不安が実は本当の不安ではない時に増えるんです。そう、不安をあおられている時代に占い師は増えるんです。実際に本当に戦争が起きたり、本当に地震が起きたり、本当に破産して一文無しになったら、誰も占い師などにはたよらないです。

ちょっと前にはコロナの不安、今は老後の不安が、2000万円が、戦争が、石油が、そういう不安をあおられている時、占いに行く人が増えるし、それを見て占い師になって稼ごうと思う人も増えるのです。そして今の時代は、同じ理由でコーチングやカウンセラーも増えている。

ああ、世の中の不思議です。




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