婚活のご相談でよく出てくる言葉があります。
「普通の人でいいんです」「そんなに特別な条件は求めていません」と。
でも、この「普通の人」という言葉、実はとてもあいまいで、そして少し危ういのです。
まず前提として「普通の人」という存在は現実にはいません。
誰でもそれぞれに性格があり、考え方があり、生活習慣や価値観の癖があります。外から見て無難に見える人でも、近くで関われば必ず個性が見えてきます。
つまり「何も特徴がない平均的な人」というのは、実在しないイメージに近いのです。
ましてや、あなたが気にいる個性や優しさも持ち合わせている平均的な人というのは、もう皆無に近い。
そしてもう一つ大事な視点があります。「普通」という言葉の中身です。
安定した収入、常識的な性格、清潔感、ある程度のコミュニケーショ・・・こういった条件をいくつも並べていくと、それは単なる平均ではなくなっていきます。それぞれは『普通』に見えても、全部を満たす人となると一気に数は減ります。
つまり婚活において「普通の人がいい」というのは、実は「平均以上の条件を複数満たす人がいい」という意味になりやすいのです。割合で考えれば、それは上位の限られた人たちに入ってきます。
ここに気づかないまま婚活を続けると「普通でいいのに、なぜいないのか」と感じてしまいます。でも実際は求めている基準がすでに『普通以上』になっているということなのです。
大切なのは「普通」という言葉を一度ほどいて、自分が何を大事にしたいのかを見直すことです。すべてを満たす人を探すのではなく「ここは譲れない」「ここは柔軟でもいい」と整理していくことで、ご縁はもっと現実的なものになります。
婚活は条件探しのようでいて、本当は価値観のすり合わせです。「普通」という便利な言葉に隠れた本音を、違う考え方や価値観で見つめ直してみてください。そこに、次の一歩のヒントがあるはずです。