「男性に好かれるおまじないありますか?」という質問は、鑑定の中でときどき聞かれます。
結論から言えば、おまじないそのものに特別な力があるわけではありません。でも、まったく意味がないかというと、そうとも言い切れないのが現実です。
おまじないをする人は「これでうまくいくかもしれない」と少し前向きな気持ちになります。その気持ちの変化が一番大きなポイントです。
気分が上がると、自然と表情が明るくなります。笑顔が増えます。姿勢もよくなり、声のトーンも少し柔らかくなります。結果として「なんだかこの人、感じがいいな」と思われるようになる。つまり、好かれる理由はおまじないではなく、その人自身の変化なのです。
実際にあった話です。恋愛相談の中で、ある女性が「毎晩おまじないをしています。」と言っていました。
詳しい話を聞くと、彼女はそれを始めてから鏡を見る回数が増え「笑顔の練習」を自然とするようになっていました。さらに、服装にも少し気を使うようになり、以前より明るい色を選ぶようになっていたのです。結果として、周囲から「雰囲気が変わったね」と言われ、気になっていた男性とも会話が増えました。彼女は「おまじないが効いた」と言いましたが、実際に変わったのは行動と印象です。
一方で、こういうケースもあります。遠方にいる相手の気持ちを動かしたいと、高額なおまじないや特別な儀式に高額を払ったという相談です。しかし、物理的に離れている相手の感情が、何かを唱えるだけで直接変わることはありません。もしタイミングよく連絡が来たとしても、それは偶然が重なっただけです。そこを「効果があった」と信じてしまうと、さらに高額なものに手を出してしまう危険があります。
私の見解としては、おまじないは「外に働きかけるもの」ではなく「自分の内側を整えるきっかけ」に過ぎません。言い換えれば、自分の気分を少し上げるためのスイッチです。だからこそ、それに大きなお金をかける必要はありませんし、むしろそこに依存してしまうと、本来大切な現実の行動がおろそかになります。
それよりも現実的でかつ効果があるのは、自分自身に手をかけることです。
似合う洋服を一枚買う、髪を整える、肌の調子を整える、鏡を見て笑顔をつくる。こうした小さな積み重ねの方が、はるかに確実に印象を変えます。人は結局、目の前にいる相手の空気感や安心感で判断しますから、そこを整える方が近道です。
おまじないだけはなく、神頼みも含めて、何かに祈る、頼ることを自体を否定する必要はありません。それで少し元気になれるなら、それはそれで価値があります。でも「これさえやれば相手の気持ちが動く」という考え方には、少し距離を置いた方がいいでしょう。恋愛は魔法ではなく、人と人との関係です。
自分に誰かを引き寄せる力があると信じる力が一番なのです。そうすると人は寄ってきます。反対に、それを疑っている人は、お付き合いが始まっても、自分の言動で壊す方向へ向かいます。結局、すべてが自分なのです。