「このまま続けるべきか、辞めるべきか分からない」
そんなご相談をいただくことはとても多いです。
今回ご紹介するのは、
“答えは出ているのに決めきれない”状態にいた方のお話です。
(※プライバシー保護のため、実際のご相談内容は一部アレンジしています)
その方は、ある職場で数年間働いていました。
仕事そのものに大きな問題はない。
でも、人間関係や職場の空気にずっと違和感があったそうです。
理不尽な言葉、納得できない対応。
それでも「ここで頑張らないと」と、ずっと我慢してきた。
途中で勇気を出して気持ちを伝えたこともあったそうですが、
態度が変わったことで、逆に不信感が強くなってしまった。
それでも、「もう少し頑張れば変わるかもしれない」と
環境の中でどうにか折り合いをつけようとしていました。
そんな中で、ある変化が起きます。
週末になると、体に症状が出るようになったのです。
最初は原因が分からなかったけれど、
振り返ってみると、その一週間のストレスや我慢が
一気に表に出ていたような状態でした。
そこで初めて
「これはちょっと無理をしているのかもしれない」
と感じたそうです。
さらにその後、あるきっかけで
“安心して話せる人”と仕事をする機会がありました。
その時に感じたのは
「こういう空気感で働くのが、本来なんだよな」
という感覚。
無理をしなくてもいい。
言葉の端々に配慮がある。
自然に安心できる。
それまでいた環境とは、まったく違うものでした。
ここで、その方の中で何かがはっきりします。
「自分が求めている働き方って、こっちなんだ」
その後も、職場からは条件の提示があり、
続ける道も一応は残されていました。
でも、よくよく話を聞いていくと
・自分が譲れない条件は守られない可能性が高い
・過去の流れから見ても、同じことが繰り返される
・環境そのものが変わる見込みは低い
すでに、材料はすべて揃っていました。
それでも人は迷います。
なぜかというと
「間違えたくない」からです。
でもこのケースの場合、
迷っている理由はそこではありませんでした。
本当は
「もう分かっているけど、決めるのが怖い」
ただそれだけだったのです。
最終的にその方はこう言いました。
「もう、同じことを繰り返す未来が見えているなら
無理にそこにいなくてもいい気がします」
その瞬間から、迷いがなくなりました。
あれこれ「こうなったらどうしよう」と考えることもなくなり、
気持ちがすっと軽くなったそうです。
大事なのはここです。
人は、
“まだ分からないから迷う”のではなく
“もう分かっているのに決められない時に、迷い続ける”
という状態になります。
もし今、あなたが
・違和感があるのに理由を探している
・続ける理由を一生懸命見つけようとしている
・でも心も体も少しずつしんどくなっている
そんな状態であれば
一度立ち止まってみてください。
その違和感は、間違いではありません。
そして
無理を前提にした選択をし続ける必要もありません。
すでに答えが出ていることに、
気づいていないだけかもしれません。
同じように迷っている方へ。
あなたの中にある感覚は、
ちゃんと意味があります。
それを無視せずに、選んでいって大丈夫です。
もし今、同じように
「決めきれない」「答えが出ない」と感じている方は、
あなたの状況に合わせて一緒に整理することもできます。
無理に答えを押しつけることはありません。
あなたが納得して進める形を大切にしています。