【小論文ミニ講義vol.1】小論文の型は大きくわけて2つ!

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こんにちは。「小論文ミニ講義」では、独学で小論文・作文を練習されている方に、ちょっとしたコツをお届けできたらと思います!第一回目の今日は、小論文・作文の2つの型についてご紹介します。いずれも、おさえておくべきポイントを意識して練習することが上達への近道です。


1. 課題文型とは

 入試の小論文や作文でもっともポピュラーなタイプです。一定のボリュームの課題文を読み、それに対する自分の考えを述べるものです。時には課題文の要約を先に求められる場合もあります。
 課題文型の小論文・作文には、難しさを感じるポイントが2つあります。

① 課題文の正確な読解ができていることが大前提
② 課題文の筆者の意見とは別に、自分の意見を用意しなくてはならない

 ①については、課題文を読んで筆者の意見や、その理由をしっかりつかめていなければ、それについて自分の意見を述べることも当然できません。
 また②については、筆者の意見に賛成の場合、筆者と同じ根拠を挙げてしまっては、課題文をただなぞっただけの文章になってしまいます。そこで筆者とはまた違った視点から、「やっぱり筆者の意見は正しい」ということを述べなくてはならないわけです。
 筆者の意見に反対の場合は、自分で自由に根拠を述べられる分、前述のような難しさはありません。ただし、プロの論者である筆者の意見に反対するわけですから、それ相応の明確な根拠が求められ、その論理性は厳しく評価されることになるでしょう。
 (もっとも、賛成か反対かは一概には言えず、●●の場合は賛成だけど・・というパターンが一番多いですよね。テクニック的にはこういう書き方をすると、幅広い視野をもつ点が高評価につながることもあります。そこで使えるのが「譲歩」というワザですが、これは今後別記事で取り上げます)

課題文型の小論文の対策

 日頃の練習のなかで、小論文を書いた後、課題文が正確に読解できていたかも振り返りを行いましょう。筆者の主張、その理由を正しく読み取れていなかった場合は、日頃の国語の学習を通して、要約力を高めることも重要です。
 また解いた問題に対して解説や答案例がある場合は、自分とは違った立場で書いた答案は、どのような根拠で論じているのか目を通しておき、ネタの引き出しを増やしておくことも大切です。

2. テーマ型とは

 「●●についてあなたの考えを述べなさい」など、テーマだけが与えられるパターンの小論文です。これは特に医学部の入試問題で多い形式です。また、志望理由書(あなたが本学を志望する理由を述べなさい)なども、広くいえばテーマ型に分類することができます。
 テーマ型の小論文の難しさは

テーマに関して予備知識やネタの引き出しがないと、何も書けない

というところに尽きます。
さらに言うと、中途半端な予備知識・理解で書いてしまうと、他の受験生と書いていることが重なってしまい、答案を差別化するのも難しくなります。

テーマ型の課題文の対策

 志望校でテーマ型の課題文が出題されることがわかっている場合は、どういったテーマが出題されているか傾向をつかみ、早くから予備知識を増やしておく必要があります。たとえば医学部で、「臓器提供」「終末期医療」など医学倫理的なテーマが出題される場合は、新聞記事や医学部小論文対策用のテーマ解説をしている参考書などが役立ちます。
 出題されるテーマについて、「何が論点になっているのか」「どんな立場の人がいるのか、その人たちは何を根拠に主張しているのか」をよく調べておきましょう。

※志望理由書については、追って別記事で解説予定です。


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かとう



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