8月31日は、マレーシアの独立記念日。
独立はマレー語でムルデカ(Merdeka)といい、この月に入ると町の中が国旗だらけのムルデカ一色になります。ラジオやテレビからはさまざまなムルデカソングが流れ、ショッピングモールはどこも30〜70%のセールに。
マレーシアが英国から独立したのは1957年。今年で67周年です。
1956年にマレー、インド、中華系の民族が英国から独立することに合意し、星の並びからも翌年の8月31日を宣誓日とすることに決め、マラヤ連邦として独立しました。
英国統治時代の庁舎は、散歩にぴったりな静かな遊歩道になりました
この独立記念日はナショナルデーとも言われますが、翌月16日には、今度は
マレーシアデーという祝日がやってきます。2012年にマレーシアへ移住してきた頃は「似たような祝日を立て続けに作るとは...」とあまり考えずに過ごしていましたが、理由もなく祝日ができたわけではありません(当然)。
よくよく調べてみると、この日は1963年のマレーシア成立の日。
1957年のマラヤ連邦の独立と何が違う?と言いますと
「シンガポール、イギリス保護国北ボルネオ、イギリス領サラワクがマラヤ連邦と統合」してマレーシアが成立した とのこと。
一緒になったのは今の東マレーシアのサバ州、サラワク州のことです。
そしてシンガポールも2年間だけ、マレーシアの一部でした。
ちなみにマレーシアの人々はクアラルンプールや大半の州がある半島側を「西マレーシア」、ボルネオ島側を「東マレーシア」と呼びます。
ムルデカが近づくとツインタワーのライトアップは国旗色に
歴史はまだ短い国ですが、毎年ムルデカの季節は、歴史やさまざまな民族のことについて学ぶ機会が増えます。今でもマレーシア国内旅行の際には、ちょっとだけその土地の博物館や歴史についてかじってみると、新しい発見によく出会っています。