【介護士の独り言】下手でも、遅くても。「この人に介護されたい」と思われる人の決定的な違い

【介護士の独り言】下手でも、遅くても。「この人に介護されたい」と思われる人の決定的な違い

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コラム
先日、職場の勧めでとある研修に参加してきました。

私は長年、介護の現場だけでなく、介護士を育てる「講師」としてのキャリアも積んできたため、どうしても受講生としてだけでなく「講師の視点」からも講義を見てしまいます。

​その研修中、私はどうしても腹が立って仕方がありませんでした。

​その講師は、「〜でしょ?」「〜だよね?」「~と思うでしょ?」と圧力をかけ、受講生が「YES」としか言えない空気を作っていました。完全に受講生を下に見て、「あなたたちはどうせ出来ていないでしょ? 私はこんなに凄いんだ」というアピールばかり。その態度が気になって、肝心の内容が全く頭に入ってきませんでした。

​「どう伝えたか」ではなく「どう伝わったか」

​私自身が講師をしていた時は、全く違う意識で教壇に立っていました。

大切なのは「自分がどう伝えたか」ではなく、「相手にどう伝わったのか」です。

​講義中、寝ている人や集中できていない人がいたら、それは受講生の態度が悪いのではなく、自分の講義能力や内容が未熟だから。「きっと私の講義がつまらないのだろう」そう捉えて、次の講義の進め方や内容、話し方をその都度工夫してきました。

​講師(私)も介護士、受講生も介護士。現場で頑張る同志として、立場は対等であり、お互いにリスペクトし合うべきだと私は信じています。
人手不足の中、みんな頑張っていますから。

​そして強く感じたのです。「あのような高圧的な話し方や態度をする人が、現場で本当に良い介護をできるのだろうか?」と。

​介護の良し悪しを左右する「正体」

​介護において、もちろん知識や技術は大切です。

しかし、介護士の良し悪しを最後に決めるのは、結局のところ「人間性」だと私は思っています。

​いくら教科書通りに、キレイに、素早くケアをされても、そこに心がこもっていなければ、その冷たさは必ず相手(利用者様)に伝わります。

​みなさんなら、どうでしょう?

「技術は完璧だけど、作業のように冷たく扱う人」と、「少し下手で、時間もかかるけれど、自分のことを一生懸命思いやってくれる人」。

自分が介護される立場になったとき、どちらの人に身を委ねたいですか?

​介護は人と人との心の通い合いです。

技術の前に、まず目の前の相手をリスペクトする。そんな当たり前で、一番大切なことを、あの反面教師の講師から改めて思い出させてもらった一日でした。


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