考えすぎてしまう。頭では分かっているのに止められない。もう考えても意味がないと分かっているのに、同じことを何度も考えてしまう。
そういう経験はないでしょうか。
多くの場合、性格の問題とか、不安が強いからとか、真面目だからとか、そういう説明がされることが多いと思います。
でも実際には、もう少し単純なことが起きている場合もあります。
それは、「整理が終わっていない」という状態です。
考えすぎているというより、まだ処理が終わっていないだけのこともあります。
考えているのではなく整えようとしている
例えば、気になることがいくつもあるとき。やるべきことが増えたとき。違和感があるのに理由が分からないとき。
こういう時、人の頭の中では、答えを探しているというより、状況を整理しようとする動きが起きています。
つまり、考えているというより、「整えようとしている」状態です。
でも整理ができないままだと、終わりが見えないので、ずっと同じところを回ることになります。これが、考えすぎてしまう感覚の正体の一つだと思います。
意志が弱いわけでも、性格の問題でもなく、単純に「まだ全体が見えていない」だけの場合も多いのです。
頭の中でも同じことが起きている
例えば部屋の中が散らかっているとき、物を探そうとしてもなかなか見つかりません。でも一度全体を見て、どこに何があるか分かると、急に動きやすくなります。
頭の中でも似たことが起きています。
考えることが増えて苦しくなるときは、さらに考えることで解決するより、一度全体を見直した方が楽になることがあります。これは解決というより、整理に近い感覚です。
必要なのは答えより理解
答えを出すというより、今どういう状態なのかを見えるようにする。それだけで自然に止まる思考もあります。
多くの場合、人は「解決しよう」とします。でもその前に、理解が足りていないだけということもあります。
問題が解決しないのではなく、そもそも問題の形がまだ見えていない。そんな状態です。
状態として見るという考え方
こういうときは、無理に前に進もうとするより、まず何が起きているのかを整理した方が、結果的に楽になることがあります。
私自身はこういう、考えすぎてしまう状態を、性格ではなく「状態」として見ることが多いです。
そして多くの場合、人が苦しくなるのは、能力が足りないからでも、努力が足りないからでもなく、単純に「負担が多すぎる状態」になっているだけのこともあります。
もし今考えが止まらないなら
もし今、考えが止まらないとしたら、それは考えすぎなのではなく、まだ整理が終わっていないだけかもしれません。
そういう見方をすると、少しだけ楽になることもあります。無理に止めようとしなくても、整理されると自然に静かになることもあるからです。
考えすぎてしまうのは、弱さではなく、整えようとしている途中なのかもしれません。