夏休みやお盆休みが終わって、仕事が始まった。
朝起きた瞬間から、
「仕事に行きたくないな」
「またあの日常が始まるのか」
「なんとなく気が重い」
そんなモヤモヤを感じている人もいるかもしれません。
でも私は、モヤモヤすること自体は、決して悪いことではないと思っています。
むしろそのモヤモヤは、
「自分の中に、何か大切にしているものがありますよ」
というサインなのかもしれません。
モヤモヤって、そもそも何だろう
モヤモヤしているときって、頭の中でいろいろなことを考えています。
「このままでいいのかな」
「どうしたらいいんだろう」
「仕事を続けるべきなのかな」
「でも辞めるのも違う気がする」
考えても答えが出ない。
答えが出ないと分かっているのに、また考えてしまう。
同じところをぐるぐる回っている。
私は、そんな状態を「モヤモヤ」と呼んでいるのかなと思います。
そして多くの人は、このモヤモヤを早く消そうとします。
気にしないようにする。
忘れようとする。
無理やり前向きになろうとする。
でも、消そうとすればするほど、逆に気になってしまうこともあります。
だから、まずやってみてほしいことがあります。
モヤモヤしている自分を、そのまま認めてみることです。
「そっか。自分はいま、モヤモヤしているんだな」
まずはそれだけでいいと思います。
モヤモヤの正体を言葉にしてみる
次に、
「私は、何にモヤモヤしているんだろう?」
と考えてみます。
たとえば、
「明日から仕事に行きたくない」
という気持ちがあったとします。
では、何が嫌なのでしょうか。
仕事そのもの?
会社に行くこと?
誰かに会うこと?
やることが多すぎること?
長い時間を拘束されること?
また忙しい毎日が始まること?
少しずつ分解していくと、「仕事に行きたくない」という大きなモヤモヤの中から、自分が本当に嫌だと思っているものが見えてくることがあります。
このとき、頭の中だけで考えるより、紙に書いてみるのがおすすめです。
きれいにまとめる必要はありません。
思ったことを、そのまま書いてみる。
「なんで嫌なんだろう」
「何がしんどいんだろう」
「本当はどうしたいんだろう」
そうやって外に出してみるだけでも、頭の中が少し整理されます。
モヤモヤの奥には「大切なもの」がある
ここでもう一歩だけ進んでみます。
「このモヤモヤは、自分の何を守ろうとしているんだろう?」
と考えてみてください。
たとえば、
「仕事に追われるのが嫌だ」
というモヤモヤの奥には、
「自分の時間を大切にしたい」
という気持ちがあるかもしれません。
「上司に評価されることばかり気になる」
というモヤモヤの奥には、
「自分らしく仕事をしたい」
という思いがあるかもしれません。
「失敗するのが怖い」
という気持ちの奥には、
「ちゃんとやりたい」
「期待に応えたい」
という大切な価値観が隠れているかもしれません。
そう考えると、モヤモヤは敵ではありません。
自分が何を大切にしているのかを教えてくれる感覚でもあるんです。
視点を少しだけ変えてみる
モヤモヤの正体が少し見えてきたら、次は視点を動かしてみます。
たとえば、
「尊敬している人だったら、この状況をどう見るだろう?」
「友人から同じ相談をされたら、自分は何と言うだろう?」
「5年後の自分から今を見たら、この出来事をどう捉えるだろう?」
そんなふうに考えてみます。
同じ出来事でも、見る場所が変わると意味が変わることがあります。
優しい人は、見方を変えれば優柔不断とも言えます。
慎重な人は、見方を変えれば臆病とも言えます。
つまり、物事にはいろいろな側面があります。
モヤモヤしているときは、どうしても一つの方向からしか物事を見られなくなります。
だからこそ、一度視点を動かしてみる。
すると、
「こう考えてもいいのかもしれない」
という新しい選択肢が生まれることがあります。
無理にポジティブになる必要はない
ここで一つ大切なのは、
何でもポジティブに考えなければいけないわけではない
ということです。
「前向きに考えなきゃ」
「ポジティブにならなきゃ」
これもまた、新しい「ねばならない」になってしまいます。
視点を変えてみた結果、
「やっぱり自分はこれは嫌なんだ」
と思うことだってあります。
それでもいい。
変えるのか。
受け入れるのか。
少し距離を置くのか。
そのまま続けるのか。
大切なのは、
自分で選んでいる感覚を取り戻すこと
なのだと思います。
「やらされている」
から、
「自分はこれを選んでいる」
に変わるだけで、同じ状況でも感じ方は大きく変わります。
モヤモヤしたら、自分に聞いてみる
もし今、
「なんとなくモヤモヤするな」
と感じているなら、少しだけ立ち止まってみてください。
そして、自分に聞いてみてください。
私は何にモヤモヤしているんだろう。
その奥で、私は何を大切にしているんだろう。
別の角度から見ると、どんな見方ができるだろう。
モヤモヤをすぐに消す必要はありません。
まずは知る。
味わう。
そして、自分なりの見方を探してみる。
それだけでも、少しずつ景色が変わってくるかもしれません。
私はコーチングでも、こうした「まだ自分でもうまく言葉にできないモヤモヤ」を一緒に整理していく時間を大切にしています。
答えを押しつけるのではなく、
「自分は本当は何を感じているのか」
「何を大切にしているのか」
「どんな見方ができるのか」
を対話しながら探していきます。
モヤモヤは、自分を困らせるものではなく、
自分らしく生きるための入口なのかもしれません。
今日も、自分の気持ちを少しだけ丁寧に扱ってみてください。