猫のがんと診断されたあと、いろいろな不安が浮かぶと思いますが
「あとどれくらい生きられますか?」
これはとても気になることではないでしょうか。
これから先のことを考えようとしたとき
「残された時間」が気になってしまうのは、当たり前のことだからです。
今日は「余命」という時間と、どう向き合うか、私の考えをお話しします🌿
まず、何よりも大切なことに
猫自身は「あとどれくらい生きられるか」とは、考えもしません🐈
余命という数字もこれから先の時間の長さも考えていません。
ただただ、真剣に今日を生きています。
まさに、今この瞬間を大切に生きているのです🌈✨
余命は“平均”でしかない🍃
余命は、「その子の未来」を決めるものではありません📊
これまでの多くの症例をもとにした“平均”です。
同じ病気でも
体の状態も、性格も、生活環境も、それぞれ違います。
だから、目の前のこの子の時間を正確に示すものではありません🌱
実際には、こうしたことが起こります🐾
現場では、余命と現実がぴったり重なることはほとんどありません。
予想された余命を超えて過ごす子もいます。
実際に「余命○ヶ月」と言われながら、
その時間を超えて穏やかに過ごした猫たちも見てきました✨
余命より大切なこと
猫は、余命を知りません🫶
だからこそ私たちも
「あとどれくらい」だけにとらわれるのではなく
「今日、この子がどう過ごせているか」に
目を向けてあげることが、とても大切だと思います🌿
たとえば
🍚 少しでも安心して食べられること
😴 ゆっくり眠れること
🤲 やさしく触れてもらえること
そのひとつひとつが
その子にとっての“幸せな時間”になります。
余命は未来を決めるものではなく
「今をどう過ごすか」に気づかせてくれるものなのかもしれません。
獣医師として伝えたいこと🩺
余命は「未来を決める数字」ではなく
これからの時間をどう過ごすかを考えるための目安です。
数字にとらわれすぎず
目の前にいるその子の様子を見ながら
その子にとって心地よい時間を
一緒に重ねていけることが、何より大切だと感じています🌱
今日は、ほんの少しだけでいいので
いつもよりゆっくり撫でてあげてください🐾
名前を呼んであげてください。
「大好きだよ」と、伝えてあげてください。
その時間はきっと
この子にとっても、あなたにとっても
やさしくあたたかいものになります。
今日という一日が、かけがえのない時間になりますように🌙
次回予告🌼
大切なのは、「どれくらい」ではなく「どんな時間を一緒に過ごすか」。
その時間をやさしく支えてくれるのが、おうちの中の空気です。
次回は、猫がほっとできる空気のつくり方について
一緒に考えていきましょう。