最近、自身の業務でもWeb業界でも、もちろん他の業界でも、社会でもAIの話題に事欠きません。検索ができ、コードが書けて、デザインもできて、、、
でも、実際に使ってみると、皆んなどこかで「あれ?」と感じる時がある。
AIはすごい。でも、限界もある。
AIが得意なことは、たくさんあります。
たとえば、「青くて爽やかなバナーを作って」と入力すれば、それなりのものが出てきます。それなりです笑
「10種類のロゴ案を出して」と頼めば、瞬時に候補が並びます。アイデアを出す速さは、人間とは比べものになりません。
でも、こんな場面はどうでしょう。
「このお客さんは、派手さより信頼感を大事にする人だ」
「このブランドは、少し不完全なくらいが味になる」
「ここに余白を置くと、逆に目が引きつけられる」
こういった人間の感覚や文脈の読み取りは、AIには難しいのが現実です。AIはパターンやデータを学習していますが、「この人のために」「この場の空気に合わせて」という判断は、まだ人間にしかできません。
「全部AIに任せた」結果、何が起きるか
試しにAIだけで一つのデザインを完成させてみると、こんなことが起きがちです。
どこかで見たことがある仕上がりになる。
AIは過去の大量のデータをもとに出力します。つまり、「平均的にいい感じ」なものが出てくる。悪くはないけれど、尖っていない。印象に残らない。
それでは、デザインの仕事の半分も果たせていません。デザインとは、「見た人に何かを感じさせること」だからです。
ちなみに私はデザインはある程度のレベルまでしかできません💦
信頼をおいているデザイナーさんにお任せをしているのが実際の話です。
AIには到底できないと思っております。
・・・まぁ、数年後はわかりませんが。
では、AIをどこまで使うべきか?
ここが本題です。
AIの使い方には、大まかに3つの段階があると思っています。
アイデア出しだけに使う(方向性を探るヒントとして)
たたき台を作ってもらい、人が手を加える
ほぼ完成まで任せて、最後だけ確認する
個人的に思うベストは、①のアイデア出しどまりです。
「どんな色の組み合わせが考えられる?」「こういう世界観に合うフォントは?」——そういった自分の思考を広げる作業にAIを使い、そこから先は自分が判断する。
これが、AIを道具として一番うまく使える形だと感じています。ただしこれはデザイン領域においての話です。システムの構築など高度なコーディング・プログラミング領域ではもっと直接的にAIはその力を発揮すると思っています。
②や③になるほど、「AIが作ったっぽさ」が出てきて、デザインから個性が消えていきます。確認する側の目も甘くなりがちで、気づけば「誰のためのデザインだっけ?」という状態に陥ることも。
人の手が入るから、デザインになる
AIがどれだけ進化しても、デザインの核心には「人の意図」があります。
何を伝えたいか。誰に届けたいか。どんな気持ちになってほしいか。
その答えを持っているのは、いつも私たち人間です。AIはその答えを出すことはできません。ヒントを並べることはできても、「これだ」と決めることは人にしかできない。
だから、AIを使うことと、デザインを人がする、ということは矛盾しません。AIという便利な道具を使いながら、最終的な判断と責任は人が持つ——それが、今の時代のデザインとAIの、一番しっくりくる関係だと思っています。
「問いを立てられるのは人間だけだ」
どこかの数学者が言っておりました。