AIで簡単にデザインを完全再現できるコーディングはできるの?実際にやってみた

AIで簡単にデザインを完全再現できるコーディングはできるの?実際にやってみた

記事
ビジネス・マーケティング
・AIに投げればデザイン通りのホームページが一瞬でできる
・コーディング時間が1週間から30分になった!

最近Xなどでよく目にする機会が増えましたね。

Cursor、Claude Code、GitHub Copilot……AIがコードを書いてくれるツールの名前がニュースやSNSで飛び交うようになり「コーディングはAIに投げれば一発で終わる作業」というイメージが一気に広まりました。

正直その気持ちはよくわかります。AIが文章を書き、画像を作り、動画まで編集できる時代です。

デザインデータを渡すだけで、見た目そっくりのホームページが自動でできあがると思っても不思議ではありません。

ただ実際にコーディングを10年やってきた立場からお伝えすると、「思っているほど簡単じゃないぞ」というのが正直な感想です。

今回はその感覚を言葉だけで伝えるのではなく、実際にAIコーディングツールにデザインカンプを渡して「デザイン完全再現」を試してみました。

その結果となぜそうなるのかを専門用語をできるだけ使わずに解説していきますね。



なぜ「AI=簡単」というイメージが広まったのか

ここ1〜2年で、AIにコードを書かせる仕組みは急速に進化しました。中でも話題になっているのが「MCP(Model Context Protocol)」という技術です。

これは簡単に言うとAIが外部のツールやデータと連携できるようにする仕組みのこと。

MCPを使えばAIがデザインツールと連携してそのままコーディングまでやってくれるという文脈で紹介されることも増えました。

ただ、ここで大事な誤解があります。

MCPは「AIとツールをつなぐパイプ」であってAIにデザインの意図を完璧に理解させる魔法ではありません。パイプが太くなったからといって、流れる水(=AIの判断の質)が急に綺麗になるわけではないんです。



実際にAIにデザインを渡してみた

実際によくあるパターンで検証してみました。

・スマホとPCでレイアウトが変わるレスポンシブデザインのLP
・微妙な余白・行間のバランスにこだわったデザイン
・ボタンにホバーした時のちょっとした動き(アニメーション)が入ったデザイン
※実案件想定で実案件のデザインデータを入れたので画像は貼れないです。ごめんなさい...

こうしたデザインデータを渡してAIにコーディングさせてみると一見するとある程度きれいにできていました。

パッと見の第一印象は、たしかに悪くありません。

ですが実際にブラウザで開いてデザインカンプと重ねて確認してみると細かい部分でズレが次々と見つかりました。

・文字と画像の余白が、デザインより微妙に狭い・広い
・ボタンのホバーアニメーションの速度や動き方が、デザインの意図と違う
・画像の圧縮のかけ方が粗く、表示速度や画質に影響が出ている
・スマホで見たときに、想定していない位置で文章が折り返される

なんとなく雰囲気は似てるけど全然違うサイトになってます。
余白やバランスほどAIは拾いきれない傾向がありました。



なぜMCPを使っても「再現度100%」にならないのか

使ってみた個人的な見解にはなりますが「現時点では」AIには再現できにくい部分があるかと思っています。

しっかりと指示しても修正の指示を出してもデザインどおりに構築はできない状態が続きました。

ただ指示の出し方によっては直ったものもあります。


●悪かった例
・余白をもっと広くして
・〇〇の位置を少し左に(または右に)して

●良かった例
・〇〇セクションの▼▼というテキストのmargin-bottomを40pxにして。768px以下では30pxにして。
・〇〇の位置を今の位置から上に10px、左に10pxずらして


簡単に言うとcssの細かい指示を出すことで修正することはできました。
ただこのような指示を出して直してもらうよりも自分で書いたほうがぶっちゃけ早いです。


現時点ではただデータを渡すだけではMCPで完全に理解して完全に再現したコーディングはできるものではないとわかりました。

もちろん進化が進み今後デザインデータを渡すだけで完全再現してくれるものも出てくるかもしれません。というかここまでできているなら出てきてもおかしくないですが今はまだ無理という印象です。


例外もある

先ほどMCPでは完全再現は現時点では無理と言いましたが例外もありました。

例えばデザインツールとしてはスタンダードになっているFigmaが2025年7月25日から提供しているFigma Makeというツールを正しく使えばFigmaでデザインしたものであればMCPよりも再現度を高くして構築することが確認できています。

案件の条件さえ揃えば積極的に使うのも良いかと思います。



AIは使えない、という話ではない

誤解のないようにお伝えすると、「AIコーディングはダメ」という話をしたいわけではありません。

・ラフなイメージを素早く形にする
・大まかな構成やコードの雛形を作る
・単純な繰り返し作業を効率化する

こうした場面では、AIは非常に頼りになる存在です。私自身も、作業効率化のために活用している部分はあります。

ただし、「お客様に納品する最終的な品質」まで持っていくには、人による最終チェックと微調整が欠かせない、というのが今回改めて実感した結論です。特に、

・デザインを忠実に再現したい
・公開後も長く安心して使いたい(表示崩れやメンテナンスの不安をなくしたい)
・ブランドイメージに関わる大事なサイトを作りたい

このような場合は、AIまかせにするよりも、人の手でしっかり仕上げることをおすすめします。



まとめ

「AIにコーディングを任せればデザイン通りのサイトが簡単にできる」というのは、半分正解で半分誤解です。

たしかにAIは驚くほど速くそれらしいコードを出力してくれます。ですがデザインの細かな意図の汲み取り、様々な環境での表示崩れの防止、そして公開後の直しやすさまで含めるとまだまだ人の経験と技術が必要な場面が多いのが実情です。

「デザインをしっかり活かしたホームページを作りたい」「あとで修正しやすい、メンテナンス性の高いサイトが欲しい」という方は、AIと人、それぞれの得意分野を理解した上で、プロに相談してみるのも一つの選択肢です。

デザイン通りの再現度や、公開後のメンテナンスのしやすさで迷っている方は、お気軽にご相談ください。無料でお見積り・ご相談も承っております。


\ お気軽にご相談ください /


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す