閻魔さまとの約束

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コラム
私は
地獄を歩いている。
鬼に先導されている。

私の他にも
数人歩いている。

この鬼は3メートル近くある
赤黒い鬼だ。

手枷も足枷も無いが
逃げる気がなぜか起きない。

赤紫の空
不毛の大地

道の両脇には
鬼と人がいる。

舌を抜かれる者
針の山を登らされる者
釜茹でにされる者
爪を剥がされる者

それらを見ながら
歩いてゆく

うめき声が聞こえている。

両脇の
地獄絵図ばかり
見ていたせいで
気づかなかったのだが

目の前に
突然
巨大な靴、脚…

見上げると
それは
閻魔さまだった。

10階建てのビル並みの
大きさ。

それだけで
全身が震え出す。

順番に
閻魔さまの前に
跪く。

私以外はみな
大人だった。

何を言われているのか
わからないが
大人は
必死で何かを訴えている。

鬼に掴まれ、その場を離れ
舌を抜かれた。

私の番が来た。

怖さで震えが止まらない…

「お前は嘘をついたな。」
全身に閻魔さまの声が響く

ここで嘘をつけるハズもない。

「は、はい。」
震えでうまく言えない。

「舌を抜くぞ。」

「ゆ、許してください!、許してください!」
泣きながら懇願する。

「いやさかよ、二度と嘘はつかないと約束するか。」

「は、はい。」

…ここで目が覚めた。

涙で頬が濡れている。

夢なのだろうが…
あまりに
リアルだった。

私は
この夢を二度みた。
同じ内容だ。

しかし
嘘を全くつかなくなった
わけでは無い。

大人にもついたし
子供にもついた

時には自分にさえ。

悪意があって
ついた嘘はないと思うが。

嘘をつかずに生きることは
できるのだろうか。

考えを巡らす…

縄文時代…
お金も米という財産も
無かったであろう時代
嘘をつく必要性は
現代より少なそうだ
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しかし
例えば、明らかに助からない
死にかけた人がいて

私の手を握り
「あぁ…神様、私は地獄へ行くのでしょうか」
と聞かれて
どう答えるのが
正解なのか

「安心して。天国へ行けますよ」

「しっかりしろ!今死ぬと地獄へゆくぞ!」

「私は神様ではありませんので、わかりません」

「…………」(無言)

自分のためにつく嘘
人のためを思ってつく嘘

もし、後ろで
閻魔さまが見ている状況では?

もし、後ろで
神さまが見ている状況では?

後ろに誰かが
居ても
居なくても

迷わず目の前の
人のために
ベストを尽くせる人間で
ありたい。

気休めの言葉ではなく
握られた手に
私の手を添えて

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