新築・リフォームの打合せは多岐にわたりますが、特に電気の打合せは、分からない言葉も多いですよね。だから「ちゃんと理解しなきゃ」と背負ってしまう人がいます。
でも、家づくりというのはあくまでも【役割分担】が前提です。施主が強いところと、プロが配慮すべきところは、ちゃんと違います。
施主の役割は「暮らしの前提」を決めること。
電気は、暮らしの形が決まらないと正解が出ません。
どこでスマホを充電したいか、帰宅したらどのルートで動くか、夜中にトイレへ行くときどこが暗いと困るか、掃除機をどこからどこへかけるかetc.
ここは住む人が一番詳しいです。というか、住む人しか正解が出せないことです。
この「前提」がはっきりすると、図面の不安や迷いは、ちょっと減ります。
プロが配慮するのは「成立」と「安全」と「あとで困らないようにすること」。専門知識と技術、これまでの試行錯誤による数々の経験で、これから新築やリフォームする人たちの迷いや不安を解消し、竣工へ導きます。
施主が全部を理解する必要はない。ただし「工事のことは気にしなくていい」という意味ではなく、工事として成立させるための配慮は、プロ側の仕事という意味です。
電気工事の視点だと、たとえばこんな点に配慮が入ります。
・安全に使えること(負荷のかけ方、取り回しなど)
・点検や交換がしやすいこと(あとで手間が増えない)
・変更が出ても無理がないこと(調整が効く余地)
・現場で無理が出ないこと(収まり・施工性)
暮らしの希望は、ただ「欲しい」で終わりません。それを 無理なく、長く安心して使える形にするのがプロの役目です。
“回路”は「点き方のまとまり」として見ると分かりやすい
専門用語が出ると止まりがちですが、回路はまずこう捉えてOKです。
【同じスイッチで点く照明のグループ
施主側が確認したいのは、工事の中身というより自分の生活の感覚と点き方が合っているかです。
よくある「点き方」の違和感(暮らし目線で起きる)
たとえばリビングだと、こんなケース。
・食事だけしたいのに、部屋が全部明るくなる
・くつろぎたいのに、作業用の強い光が混ざる
・夜中に少しだけ点けたいのに、全体が点いて目が冴える
これは「明るさ」より「まとまり」の問題です。
(出典:Panasonic照明カタログ)
照明の点け方で雰囲気が全く変わります。
迷ったら「場面」で分ける(専門用語はいらない)
決め方はシンプル。部屋を「場面」で分けて考えます。
・食事
・くつろぎ
・掃除・片付け
・来客
「この場面なら、どこが点けば気持ちいい?」
ここが決まると、プロ側も配慮しやすくなります。
★1分チェック★
リビング(またはLDK)で、
「食事のとき」と「くつろぐとき」で点けたい灯りが同じか考えてみてください。
違うなら、点き方を分ける余地があります。
次回予告
次回は・・・
テレビ・Wi-Fiまわり。置き場を決めるだけで一気にラクになります!というお話しです。おたのしみに。