みんなといるのに、自分だけ少し遠い

みんなといるのに、自分だけ少し遠い

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休憩室に入ったら、何人かで話が盛り上がっていました。

輪に加わって、相づちを打って、一緒に笑っている。
それなのに、話の中身がほとんど入ってきません。
知らない人の名前や、自分がいなかった日の出来事が続いていく。

帰り道に、ふと思います。
私は付き合いが悪いのだろうか。
人が嫌いになってしまったのだろうか。

そうではありません。
孤独感と疎外感は、別のものです。

孤独感は、ひとりでいるときに湧きます。
したいことがあるのに相手がいない。
そういうときの感情です。

疎外感は、逆です。
人の中にいるときに湧いてきます。
まわりに人がいるのに、自分だけが少し遠い。

だから、にぎやかな場所ほど強く出ます。
ひとりの部屋では感じないのに、人の輪の中では感じる。
それがこの感情の性質です。

つまり、みんなといるのに寂しいのは、
おかしなことではありません。
そういう名前のついた感情が、ちゃんとあります。

そして、これは能力の話でもありません。

話が下手だからでも、性格が暗いからでも、
努力が足りないからでもない。
その場の話題が、たまたま自分の持っていないものだった。
それだけのことです。

楽になる方法をひとつだけ挙げるなら、
この感情に名前があることを知っておくことです。

「また自分だけ浮いている」と思うのと、
「いま疎外感が出ている」と思うのとでは、
その後が変わります。

前者は自分を責める言葉ですが、
後者はただの説明です。説明にしてしまえば、
それ以上は自分を追いかけてきません。

消えるわけではありません。
それでも、抱えているものの名前が分かると、
少し呼吸がしやすくなります。

もし今、人の中にいるのにひとりだと感じているなら、
その感覚はあなただけのものではありません。

うまく説明できなくて大丈夫です。
「人といるのに疲れる」から始めてもらってかまいません。

あなたが誰かの輪の中で、少しでも息をしやすくなりますように。

いきなり声を出すのがしんどい日もあります。
文字だけでも大丈夫です。

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