「カチン」ときた時にどう行動するかで人生が変わる
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「怒りをコントロールしたい」
「感情的にならずに対応したい」
コーチングの現場で、よく伺うお悩みです。
ご相談に来られる方の多くは、
すでにアンガーマネジメントの本を読み、
「6秒待つ」「深呼吸する」「その場を一度離れる」
といった対処法もご存知です。
それでも、いざという瞬間にうまくいかない。
あとから「なぜまた同じことを」と自分を責めてしまう。
そんなパターンが繰り返されています。
実はこれは、やり方の問題ではなく、
もう一段階前にある「視点」が育っていないのが原因。
怒りを「抑える」前に、自分を「観る」
怒りに飲み込まれている瞬間、
私たちは自分の表情も、声のトーンも、
相手にどう映っているかも、ほとんど見えていません。
視野が一気に狭くなり、
目の前の相手の言葉と自分の感情だけが世界のすべてになる
そんな状態です。
NLPでは、
自分の目線で出来事の中に入り込んでいる状態を
「アソシエイト」、自分自身の姿まで含めて
少し離れた場所から眺めている状態を
「ディソシエイト」と呼びます。
怒りの渦中では、人はアソシエイト一色になります。
だからこそ、ほんの一瞬、
ディソシエイトの視点を持てるかどうかが、
その後の言葉と関係性を大きく分けます。
一秒の問いかけが、選択肢を取り戻す
カチンと来た瞬間に、こんな問いを自分に投げかけます。
「今、自分はどんな表情をしているだろう」
「声のトーンはどうなっているだろう」
「相手にはどう映っているだろう」
この問いがある一秒と、ない一秒。
その差が、反応と選択を分けます。
最初からうまくはいきません。
私自身も、コーチングのトレーニングを長年積んだうえで、
それでもときどき飲み込まれそうになります。
だからこそ、日常の中で繰り返し練習する価値があります。
普段の練習としておすすめなのは、
一日の終わりに、今日あった出来事をひとつだけ思い出すこと。
そのときの自分の姿を、少し離れた場所から眺めるように再生してみる。
それを続けるうちに、本番でもふっと
「観る側」に立てる瞬間が増えていきます。
怒りは、悪い感情ではありません。
気づける自分になることは、
コントロールするよりずっと大切なこと。