私は、期待した人を引き止めることをやめた。 ― 会社を辞めても、その人の人生は続いていく。―

私は、期待した人を引き止めることをやめた。 ― 会社を辞めても、その人の人生は続いていく。―

記事
ビジネス・マーケティング
私は、

会社を経営していた頃、

将来を期待していた、

二人の社員がいました。

私は、

その二人に、

こんなことを伝えていました。

「他の社員なら、

退職する30日前に、

相談してくれればいい。」

「でも、

君たちは違う。」

これから、

会社が成長していくために、

重要な役割を、

担ってほしい。

私は、

そう思っていました。

だから、

「もし辞めることを考えるなら、

半年、

できれば一年前に、

教えてほしい。」

そう伝えていました。

私にとって、

それくらい、

大切な二人でした。

その人たちが、

これからも会社にいることを、

私は、

どこかで、

前提にしていたのだと思います。

でも、

二人とも、

突然、

退職しました。

会社が嫌になって、

逃げるように、

辞めたわけではありません。

それぞれ、

自分の夢を、

追いかけるための退職でした。

だから私は、

こう言いました。

「仕方ないね。」

それだけでした。

経営者としては、

困ります。

これから、

重要な仕事を、

任せようと思っていた人です。

その人がいることを前提に、

会社の未来も、

考えていました。

でも、

本人には、

本人の人生があります。

夢を追いかけたい。

そう言われたら、

私が止めることではない。

そう思いました。

そのうちの一人とは、

在籍中、

面談をしたことがあります。

私は、

聞きました。

「俺に、

もっとこうしてほしいとかある?」

その社員は、

「こういう面談を、

もっと増やしてほしい。」

そう答えました。

私は、

その人には、

少し考え方が甘いところがあると、

感じていました。

それを、

遠回しに、

本人へ伝えたこともあります。

家庭の事情もあり、

会社で、

アパート代を負担したこともありました。

できることなら、

力になりたい。

成長してほしい。

そう思っていました。

でも、

本人の人生を、

私が代わりに歩くことはできません。

その社員は、

やがて、

自分の夢を追って、

会社を辞めました。

そして、

その先でも、

「考え方が甘い。」

と言われたそうです。

その職場も、

退職しました。

しばらくして、

その社員と、

LINEで話す機会がありました。

その頃、

私自身も、

会社の破産を経験していました。

夢を追いかけても、

うまくいかないことがあります。

一生懸命やっても、

失うことがあります。

どれだけ考えても、

自分では、

どうにもできないことがあります。

私は、

その社員に、

こう言いました。

「なるようにしか、

ならないよね~。」

そして、

続けました。

「でも、

それも前進だよ。」

すると、

その社員から、

返事がきました。

「深いですね。」

私は、

少し笑いました。

深いことを、

言おうとしたわけではありません。

自分自身に対する、

強がりもあったからです。

私も、

破産を経験しました。

「なるようにしかならない。」

そう思わなければ、

前へ進めないこともあります。

でも、

一つだけ、

本当に思っていました。

うまくいかなかったことも、前進です。

やってみたから、

分かったことがあります。

失敗したから、

見えたものがあります。

その経験をした人は、

始める前の自分には、

もう戻りません。

私は、

社員の頃から、

その人の考え方には、

甘さがあると思っていました。

もしかしたら、

夢を追いかけても、

うまくいかないかもしれない。

そう思う部分も、

あったのだと思います。

でも、

だからといって、

その人の夢を、

止めようとは思いませんでした。

人には、

自分で経験しなければ、

分からないことがあります。

そして私は、

実際に、

独立して結果を出した人も、

何人も見てきました。

自分の店を、

持ちたい。

独立したい。

そう言って、

相談に来る人もいました。

でも、

本当に動く人は、

少し違いました。

誰かに、

「やってもいいですか?」

と聞く前に、

もう動いています。

周囲が止めても、

進みます。

成功する保証など、

ありません。

それでも、

自分で決めて、

進んでいきます。

私は、

そんな人たちを、

何人も見てきました。

だから、

人の人生を、

私の判断で、

止めることはできないと思っています。

会社にとって、

必要な人でも。

私が、

期待している人でも。

その人には、

その人の人生があります。

昔の私は、

期待している人ほど、

会社に残ってほしいと、

思っていました。

当然です。

時間をかけて、

育ててきました。

これから、

もっと大きな仕事を、

任せたい。

一緒に、

会社を成長させたい。

そんな未来を、

考えていました。

でも、

それは、

私が考えた未来です。

本人が、

同じ未来を、

選び続けるとは限りません。

人は、

会社の予定表ではありません。

来年も、

その人がいる。

この人が、

店長になる。

この人に、

新しい店を任せる。

そう考えることはできます。

でも、

本人には、

本人の人生があります。

夢が、

変わることもあります。

やりたいことが、

見つかることもあります。

会社を辞めることが、

その人にとっての、

次の一歩になることもあります。

だから私は、

期待した人を、

引き止めることをやめました。

会社を辞めたら、

関係も終わる。

そう考えていたわけでもありません。

退職した後も、

普通にLINEをする人はいました。

私から、

連絡することもあります。

相手が嫌なら、

返信しないでしょう。

それは、

それでいい。

会社にいることと、

人としてつながっていることは、

同じではありません。

私は、

社員に期待しました。

成長してほしいとも、

思いました。

会社を、

一緒に大きくしてほしいとも、

思いました。

でも、

その期待のために、

その人の人生を、

縛ることはできません。

会社を辞めることが、

その人にとっての前進なら、

それでいい。

その先で、

失敗するかもしれません。

遠回りするかもしれません。

また、

立ち止まるかもしれません。

でも、

それも含めて、

その人の人生です。

そして、

いつかまた、

話すことがあれば、

その時は、

以前とは違う二人に、

なっています。

会社を辞めても、

その人の人生は、

続いていきます。

そして、

私の人生も、

続いていきます。

同じ会社で、

同じ方向を向いていた時間が、

終わっただけです。

だから私は、

期待した人が、

自分で選んだ道へ進むなら、

その人生まで、

引き止めようとは思わなくなりました。

期待することと、

その人を自分の未来に縛ることは、

同じではない。

私は、

そう思っています。


🐾アオ日記

主人は、

人の人生は、

止められないと言うにゃ。

アオも、

行きたいところへ行くにゃ。

止められても、

また行くにゃ。

それも前進にゃ🤣🐾

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