私は、人との距離に正解を求めるのをやめた。 ― 近ければいいわけでも、離れればいいわけでもない。―

私は、人との距離に正解を求めるのをやめた。 ― 近ければいいわけでも、離れればいいわけでもない。―

記事
ビジネス・マーケティング
会社の規模が、

まだ小さかった頃、

私は、

スタッフとの距離が、

とても近い経営者でした。

当時は、

アルバイトとの年齢差も、

十歳以内でした。

仕事が終われば、

いろいろな話をしました。

仕事のこと。

学校のこと。

卒業後の進路。

将来、

何をしたいのか。

経営者とスタッフというより、

もっと近い距離で、

接していたのだと思います。

そんな関係が、

私は好きでした。

でも、

ある時、

ふと思いました。

「俺が、もっと年を取ったら、

どうなるんだろう。」

アルバイトは、

これからも、

十代や二十代の人が入ってきます。

でも、

私は、

年を取っていきます。

今は、

それほど年齢が離れていない。

だから、

自然に話せることもあります。

でも、

十年後。

二十年後。

同じような距離で、

接することができるのだろうか。

同じ感覚で、

分かり合えるのだろうか。

そんなことを、

考えるようになりました。

そして、

それから五年ほど経った頃、

今度は、

別の疑問を持つようになりました。

「社長の仕事って、何なんだ?」

スタッフと、

仲良くすることなのか。

いつでも、

相談に乗ることなのか。

一人ひとりと、

近い距離でいることなのか。

会社が大きくなれば、

スタッフも増えます。

全員と、

同じような関係をつくることは、

できません。

私は、

このままではいけないと、

考えるようになりました。

そして、

スタッフと、

あえて距離を置くようになりました。

嫌いになったわけではありません。

話したくなくなったわけでもありません。

経営者なら、距離を置くべきだ。

当時の私は、

そう考えたのだと思います。

近すぎれば、

判断に感情が入るかもしれない。

特定のスタッフだけを、

ひいきしているように、

見えるかもしれない。

経営者として、

公平でいるためには、

一定の距離が必要なのではないか。

そう考えました。

でも、

距離を置けば、

すべてがうまくいくわけでもありませんでした。

スタッフから、

こんなことを、

言われたことがあります。

「○○さんには、

社長は優しい。」

私は、

考えました。

確かに、

人によって、

接し方は違いました。

でも、

私は、

経営者である前に、

一人の人間です。

笑顔で、

話しかけてくれる人がいれば、

私も、

自然と笑顔になります。

いつも、

不機嫌そうに接する人に、

まったく同じように接することは、

簡単ではありません。

それを、

すべてなくすことが、

公平なのだろうか。

私は、

また分からなくなりました。

近すぎても、

問題がある。

離れていても、

問題がある。

全員に、

同じように接しようとしても、

人は、

そもそも同じではありません。

私は、

スタッフとの距離について、

長い間、

考えてきました。

もっと、

近い方がいいのか。

もっと、

経営者らしく、

距離を置くべきなのか。

公平に、

接するべきなのか。

どこまで、

個人的なことに、

関わっていいのか。

いろいろ考え、

いろいろ試しました。

そして、

今になって思います。

人との距離に、正解はありません。

近ければ、

分かり合えるわけでもない。

離れれば、

公平になれるわけでもない。

全員から、

好かれることもできません。

自分も、

全員を同じように、

好きになることはできません。

それで、

いいのだと思います。

人との距離は、

定規で測るものではありません。

その人との関係。

その人の成長。

その時の自分。

そして、

お互いの置かれている環境。

それによって、

変わっていくものです。

近くにいた方がいい時もある。

少し離れた方がいい時もある。

こちらから、

声をかけた方がいい時もある。

相手から来るまで、

待った方がいい時もある。

一つの距離を、

ずっと守る必要もありません。

私は、

若い頃、

近くにいることが、

人とのつながりだと、

思っていたのかもしれません。

でも、

今は、

少し違います。

何年も、

会わなくても、

残る関係があります。

一年、

連絡を取らなくても、

久しぶりに会えば、

昔と変わらず話せる人もいます。

反対に、

毎日のように、

顔を合わせていても、

分かり合えないこともあります。

人との関係は、距離だけでは決まりません。

だから私は、

人との正しい距離を、

探すことをやめました。

近くてもいい。

遠くてもいい。

その距離が、

変わってもいい。

大切なのは、

何メートル離れているのかでも、

何回会ったのかでも、

何回連絡したのかでもありません。

その人と向き合う時、

自分が、

どんな姿勢でいるのか。

私は、

そこを大切にすればいいと、

思うようになりました。


🐾アオ日記

主人は、

人との距離に、

正解はないと言うにゃ。

アオも、

主人の隣で寝る日もあれば、

遠くで寝る日もあるにゃ。

でも、

ご飯の時間になれば、

距離はゼロにゃ。

近づく理由は、大事にゃ🤣🐾

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