セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年間、営業事務として働いてきました。
長く同じ組織にいても、人の出入りや組織変更などで、
人間関係は常に変化します。
そのたびに悩んでいては、心も体ももちませんし、何より日々がもったいない――私はそう思っています。
今日は、30年働く中で気づいた “人間関係をラクにする考え方” を書いてみたいと思います。
■ わかりあえない価値観には「2つのパターン」がある
世代・性別・育ってきた環境・血液型(日本人特有の:笑)などに関係なく、
どうしても「わかりあえない…」と感じる価値観の違いは、
私の経験上、次の2パターンに集約されます。
1. 時間軸が違うタイプ
2. ルールやマナーに対する価値観が違うタイプ
この2つのどちらなのかを整理して相手を見るだけで、
人間関係のストレスは驚くほど軽くなります。
今回は②のパターン、
「ルールやマナーの価値観が違うタイプ」
についてお話しします。
■ ルールやマナーの価値観が違う人は、基本的にわかりあえない
わかりやすい例が、
**「優等生タイプか不良タイプか」**です。
●優等生タイプ
• ルールやマナーは、みんなが気持ちよく過ごすためにある
• 納得できるかどうかは別として、決まっている以上守るべき
• 変えるなら周囲の理解や合意が必要
• 結果よりも「正しいプロセス」を重視する傾向
• 正しく進めれば結果はついてくる、という信念を持つ
● 不良タイプ
• ルールは破るためにある、現状を変える突破口でもある
• 改革には反発がつきもの。多少強引なくらいでちょうどいい
• 結果を出すためには、小さな抜け道や工夫(時にズル?)も“必要悪”
両者はそもそもの世界観が違うので、
完全に分かり合うのはなかなか難しいのです。
■ 仕事内容に、向き不向きがある
優等生タイプはルールを順守する必要のある仕事だと、
安定した心持ちで仕事が進みます。
不良タイプは、新規事業やプロジェクトなど開拓や改革するような仕事には、とても前向きに仕事を取りくんでいきます。
つまり――
タイプと仕事内容が合っていれば、人間関係は自然と安定する。
タイプと仕事内容が合っていなければ、仕事にも、上司にも、会社にも、
不満がたまりやすい。
これは相性の問題ではなく、
**「業務内容が自分の性格に合っていない」**というだけの話。
なのに、その不満を
「周りが理解してくれない」に変換してしまう人は多いのです。
この場合は、環境を変えるのが一番のストレス回避策。
異動や転職を前向きに考えるほうが、心の健康にずっと良いと思います。
■「優等生タイプ上司」の場合のよくある風景
会社ではよく、
「商品アイデア」や「業務効率化の提案」、「新規事業のアイデア」など、
さまざまな意見を求められます。
ところが――
実際に採用されるアイデアは、ほんの一握り。
このギャップに、モヤっとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
理由の一つは、多くの会社には
「規律を守ること」を最優先にする部署が必ず存在するからです。
私の勤めている会社も医薬品を扱っているため、
商品化までには実に多くの規制をクリアしなければなりません。
当然、それらの規制に少しでも触れそうなアイデアは、
検討以前に「ボツ」になります。
それ自体は理解できます。安全性が最優先の業界ですから。
ただ、実際にアイデアが消えていく理由は、それだけではありません。
むしろ多いのは、
前例を何より重視する“優等生タイプの上司”の存在です。
• 前にやったことがない
• 成功した実績がない
——そんな一言で、あっさり却下。
これが“不良タイプの上司”の場合、
• アイデアを出した本人もしくは該当部署の担当者に前例を探してくるように指示
• やってみる価値がありそうと判断されれば、何らかの前向きな動きが生まれる
ルールや前例を軸にしか思考できない優等生タイプは
その「広さ」自体が許容範囲外なのです。
ではどうすればいいのか。
私自身の経験から言えるのは、
アイデアを出すときは「前例の成功体験」を必ず添えること。
• 他社での成功事例
• 過去に似た取り組みでうまくいった話
こうした情報を一緒に提示することで、
「前例がないから無理」という壁は、ほんの少し低くなります。
また、どちらのタイプの上司でも「よく調べている」と
好印象を持たれること間違いなしです。
■ 自分は優等生?不良?
自分が優等生タイプなのか、不良タイプなのかを理解しておくと、
• どんな状況でイライラしやすいか
• どんな組織に合わないのか
• どんな仕事なら力を発揮できるのか
を事前に予測できます。
もし、タイプの違う職場に入ってしまったら、
周りを否定して過ごすのではなく、
「これは自分の適性と仕事内容が合っていないだけ」と冷静にとらえることができます。
また、他部署との交渉術も、
その部署の権限のある上司が優等生タイプか不良タイプで回答が変わる
ということを念頭に置いておくと、
事前に対策をとることができるのではないでしょうか。
……いや、それ以前に
合わない環境を避ける意識を持つだけでも、
ずいぶんラクになります。
①のパターン「時間軸が違うタイプ」も記事にしています。
よかったら読んでみてください。
あなたの心が軽くなりますように。