保険会社の説明が分かりにくい理由を、正直に話します〜現役で事故対応をしている立場から〜
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コラム
交通事故後、保険会社と話していて
こんなふうに感じたことはありませんか?
「説明が回りくどい」
「結局、何が言いたいのか分からない」
「質問しても、はっきり答えてくれない」
「なんとなく不安だけが残る」
実はこれ、
あなただけが感じていることではありません。
私は現役で事故対応に携わる立場ですが、
「分かりにくい」と感じられてしまう理由には、いくつか“構造的な事情”があります。
理由① ケースごとに条件が違いすぎる
交通事故は、
まったく同じ事故が一つとしてありません。
事故状況
過失割合
ケガの程度
通院状況
相手の対応
証拠の有無
これらが少し違うだけで、
判断や説明内容が大きく変わります。
そのため、
保険会社は「断定的な言い方」を避ける傾向があります。
結果として、
「場合によります」
「状況次第です」
「今の時点では何とも言えません」
という説明が多くなり、
聞く側としては余計に分かりにくく感じてしまう のです。
理由② 誤解を生まないよう、言葉を選びすぎている
保険会社の説明は、
後からトラブルにならないよう、かなり慎重 です。
言い切らない
書面でも説明できる内容に限定する
可能性の話に留める
これは、
「誤った説明をして責任問題になること」を避けるため。
ただその結果、
回りくどい
重要なポイントがぼやける
結論が見えにくい
という状態になりがちです。
理由③ 「前提知識がある前提」で話してしまう
実務の現場では、
専門用語や業界内での共通認識が多くあります。
しかし、事故に遭った方にとっては、
初めて聞く言葉
何を基準に話しているのか分からない
どこが重要なのか見えない
という状態。
説明する側は「普通の話」のつもりでも、
聞く側との知識の差が大きすぎる ため、
理解しづらくなってしまいます。
理由④ 本当は「今すぐ言えない」ことが多い
事故直後は、
治療がどこまで続くか
後遺障害が残るか
示談金がどのくらいになるか
など、
まだ確定できないことがほとんど です。
そのため、
「もう少し様子を見ましょう」
「治療経過次第です」
という説明が増え、
「はぐらかされている」と感じられてしまうこともあります。
じゃあ、どうすればいいのか?
大事なのは、
保険会社の説明=嘘とは限らない
でも、分かりにくいのは事実
という前提を持つこと。
そして、
「今の段階で分かっていること」
「まだ決まっていないこと」
「今後、判断が変わる可能性がある点」
この3つを整理して理解することが重要です。
第三者に一度整理してもらうだけで、見え方が変わる
事故対応では、
間違った判断をしてしまう
不要な不安を抱え続ける
後から「知らなかった」と後悔する
というケースが少なくありません。
保険会社の説明を
「分かりやすい言葉に置き換えて整理する」
それだけで、気持ちがかなり楽になることも多いです。
最後に
交通事故は、
ほとんどの方にとって初めての経験です。
「分からなくて当たり前」
「混乱して当たり前」
だと思います。
私は現役で事故対応に携わる立場として、
一般的な考え方や注意点を、
できるだけ分かりやすくお伝えしています。
不安な点があれば、
一度整理するだけでも構いません。
交通事故対応で分かりにくい点があれば、プロフィールからご相談いただけます。