知らない人のコーヒーを心配してしまう症候群

知らない人のコーヒーを心配してしまう症候群

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カフェでひと息ついていた日のこと。
私は窓際の席で、静かにホットコーヒーを飲んでいた。

そこへ隣の席にやってきたサラリーマン。
彼はノートPCを開いたまま、コーヒーを机の端ギリギリに置いた。

……落ちる。
絶対落ちる。

私はそのコーヒーが安全圏に移動するまで、
一口もコーヒーを飲めなくなってしまった。

“いやでも、勝手に動かしたらおかしいし……”
“でも落ちたらもっと大変だし……”
(※誰のトラブルでもない)

そんな葛藤を心の中で繰り広げているうちに、
サラリーマンが資料を探そうとして肘をぶつけ、
コーヒーがぐらっ。

私の心臓も同じ角度でぐらっ。

思わず
「すみません!それ落ちそうで……!」
と言ってしまい、我ながらびっくりした。

サラリーマンは
「あ、ありがとうございます」と苦笑いしつつ、
コーヒーを安全な位置へ避難させた。

私はようやく、自分のコーヒーを一口飲んだ。

ほっとした。
心底ほっとした。

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