「金利が上がるなら、もう少し様子を見ようかな…」
最近、こうしたご相談が増えています。でも私は、“金利が上がったから”だけで家づくりを止めるのは危険だと思っています。
■金利は“この先も”上がる可能性がある
日本銀行は2025年12月22日以降、金利(補完当座預金制度適用利率)を0.75%としています。
さらに、状況が整えば利上げを続ける考えが示されており、「待てば安心」とは言い切れない局面です。
住宅ローンもすでに影響が出ていて、たとえば**2026年1月の【フラット35】は最も多い金利が2.080%**という水準です。
■資材価格は「下がる理由」が見当たりにくい
建設物価調査会の「建設資材物価指数」は、2025年12月(全国平均)で144.2、前月比+0.2%、13カ月連続で上昇、前年同月比でも+3.5%となっています。
現場感としても、資材だけでなく運搬費・人件費・諸経費が絡み、簡単には下がりません。
■「先延ばしコスト」を見落とさないでください
家づくりを迷っている間も、家賃・更新料・物価高は進みます。
そして一番怖いのは、金利も資材も上がった状態で決断を迫られることです。
(例)仮に3,500万円・35年ローンで、金利が1.5%→1.8%になると、月々の返済は概算で約+5,200円増えるイメージです。
もし建築費が同時に上がれば、元本が増えるので影響はさらに大きくなります。
■不安を消す方法は「買わない」ではなく「決め方を整える」
大事なのは、焦って契約することではなく、判断材料を揃えて“迷いを終わらせる”ことです。
借入額を下げる(総額の圧縮が最優先)
変動/固定/ミックスの考え方を整理する
見積りの“上がる項目”を先に潰す
減税制度を取りこぼさない(住宅ローン控除など。要件や住宅性能で差が出ます)
■金利より怖いのは「間取り・仕様の失敗」です
金利は対策できます。でも、暮らしにくい間取りや収納不足、家事動線のミスは、住んでから毎日ボディブローのように効いてきます。
だから私は、金利のニュースで止まるより先に、“後悔しない設計”と“資金計画”を固めることをおすすめしています。
もし今、
「進めたい気持ちはあるけど不安が勝つ」
「工務店の提案がしっくりこない」
そんな状態なら、まずは現状の図面・要望・予算感を整理して、現実的な改善案を作りましょう。
(※金利・制度は変わる可能性があります。最新情報は金融機関・公的機関の発表をご確認ください。)
住宅アドバイザー/一級建築士 佐藤勝保