「昭和の不便と令和の便利。その狭間で娘が手に取った一冊の図鑑が教えてくれたこと」**
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コラム
昨晩のことだ。
夕食後、妻と娘の会話を横で聞いていた。
「スマホばかり見ないで、本でも読めば?」
妻が娘にそう言った瞬間、
娘は黙って立ち上がり、本棚の前に歩いていった。
……そして手に取ったのは、まさかの“図鑑”。
「えっ、図鑑が好きだったけ?」
思わず心の中でつぶやいた。
俺には意外すぎて、ちょっと笑ってしまった。
すると妻が言う。
「別に図鑑じゃなくてもいいよ。漫画でもいいんだよ。
ママが子どもの頃なんて、漫画しかなかった昭和の時代だから。」
その言葉を聞いた瞬間、
俺の頭の中にフラッシュバックした。
――週に一度、近くの商店街へ漫画を買いに行く。
あのときが、子どもの頃の唯一の楽しみだった。
昭和の商店街の匂い。ジュースの自販機の音。
“情報”なんて言葉とは無縁の、ゆっくりとした時間の流れ。
娘と妻の会話を聞いていると、
なんだかあの時代に戻りたくなるような気持ちがふっと湧いてきた。
でも、同時に思った。
――もし昭和のままの世界だったら、
俺は起業なんて絶対できなかっただろう、と。
なぜなら、今の俺を支えてくれたのは、
YouTubeやSNSで発信されるリアルな経営の話。
誰かの経験談。
等身大の声。
救急現場に出動してきた24年間。
その中で「俺はこのままでいいのか?」と何度も揺れた心を、
起業へと押し出してくれたのは、
まぎれもなく“令和の情報の力”だった。
昭和の不便も好きだ。
令和の便利も好きだ。
ふとした家族の会話から、
そんな当たり前のことに気づかされた。
時代は変わる。
情報も変わる。
でも、それにどう向き合うかは“自分次第”だ。
娘が図鑑を手に取ったように、
人生で何を選ぶかも、自分の手で決めていく。
そして俺は、この令和の時代に生まれた“便利さ”を味方にして、
未来の福祉を、もっと安心で、もっと豊かなものに変えていく。
自分が幸せにならなければ、他人も幸せにできない。
だからこそ、今日もまた前に進む。
昭和と令和の間を歩きながら。