【かくれ繊細さん】愚痴に疲れなくなる正しい「共感性」の使い方

【かくれ繊細さん】愚痴に疲れなくなる正しい「共感性」の使い方

記事
コラム
今日は、HSS型HSPさんが、
人の愚痴を聞いたあとにどうしてあんなに疲れてしまうのか。
そして、その疲れから自分の心を守るための「境界線の引き方」に
ついてお話しします。

もしあなたが、
「話を聞いただけなのに、家に帰るとぐったりしてしまう。」
「夜になっても、その人のことを考え続けてしまう。」
そんな経験があるなら、今日の内容はきっと役に立つと思います。


実は今日、一番お伝えしたいことがあります。
HSS型HSPさんが、人の愚痴を聞いて病んでしまうのは
性格が優しいからではありません。
もし今日、この理由が分かれば
人と会ったあとの疲れ方はきっと変わってきます。
ぜひ最後までご覧ください。

友達の愚痴を聞いたあとぐったり疲れる理由 

例えば、こんなことありませんか?
友達から相談を受けて、一生懸命話を聞く。
「少しでも力になれたらいいな。」
そう思って、相手の気持ちに寄り添う。

相手は「話してよかった」と笑顔で帰っていく。
でも、そのあと苦しくなるのは自分なんです。
「あの人、大丈夫かな。」
「もっと違う言葉をかければよかったかな。」
「私に何かできることはなかったかな。」
そんなことを寝る前まで考え続けてしまう。

そして翌日には、なんだか心まで重たくなっている。
それなのに、また誘われると断れない。
「断ったら冷たい人って思われるかもしれない。」
そうやって予定を入れて、また疲れてしまう。
こんなループを繰り返している方は、少なくないと思います。

でも、多くの人はここで勘違いをしてしまいます。
「私は優しすぎるから疲れるんだ。」
そう思ってしまうんですね。

実は私も、ずっとそう思っていました。
だから、「もう少し冷たくならなきゃ。」
「もっと割り切らなきゃ。」
そんなふうに考えていた時期もあります。

でも、それでは全然変わりませんでした。
なぜなら、本当の原因は別のところにあったからです。

共感と同調の違い

HSS型HSPさんには、大きく二つの特徴があります。
一つは、HSS型の刺激を求める気質。
人の本音や深い話に興味を持ちやすく、「力になりたい」と自然に思える特徴があります。
もう一つは、HSPの繊細さ。
相手の表情や声のトーン、小さな変化にも気づきやすく、
その気持ちを深く受け取る力があります。
つまり、人の話を聞きたいというアクセルと、
人の感情を深く受け取ってしまうブレーキが、
同時に働いているんです。

だから、人と関わることは好きなのに、人と会うたびに疲れてしまう。
これはHSS型HSPさんによくある特徴なんですね。

ここで大切なのは、感受性が高いこと自体は悪いことではない
ということです。
むしろ、人の気持ちに気づける、とても素敵な才能です。
ただ、その才能の使い方を少し間違えると
自分自身を苦しめることになってしまいます。

ここで、一つだけ知っておいてほしいことがあります。
私は以前、「人の愚痴を聞いて疲れるのは、共感しすぎるからなんだ」と思っていました。
でも、それは少し違いました。
疲れてしまう本当の原因は、共感ではなく
「同調」してしまっていることだったんです。

この二つは、似ているようで、実は全く違います。
共感というのは、相手の気持ちを理解することです。
「そんなことがあったんだね。」
「それはつらかったね。」
そうやって、相手の立場に立って理解しようとすること。

一方で同調は、相手の感情を、自分の感情として抱え込んでしまうことです。
相手が悲しければ、自分も悲しくなる。
相手が怒っていれば、自分まで怒りや苦しさを抱えてしまう。
そして、家に帰ってからも、その感情をずっと引きずってしまう。
これが同調です。

もし、
「相手はもう普通に過ごしているのに
自分だけ何時間も考え続けてしまう。」

そんなことがあるなら、それはあなたが弱いからでも
優しすぎるからでもありません。
同調が起きているだけなんです。

実は心理学でも、これに近い考え方があります。
相手の感情を自分まで一緒に感じてしまうことを「感情的共感」。
相手の気持ちは理解しながらも、自分とは切り分けて考えられることを「認知的共感」と呼びます。

少し難しい言葉ですが、今日覚えていただきたいのは一つだけです。
理解することと、背負うことは違う。
私たちが目指したいのは、冷たい人になることではありません。
相手の気持ちはちゃんと理解する。
でも、その感情まで自分が背負わない。
そんな関わり方です。

この違いを知るだけでも、人付き合いの疲れ方は少しずつ変わってきます。
では次に、どうすれば同調ではなく、「理解はする。でも背負わない。」という関わり方ができるのか。

相手を傷つけずに自分を守る境界線の引き方 

今日からすぐに実践できる、3つのステップをご紹介します。
ではここからは、今日から実践できる「境界線の引き方」を3つお伝えします。
ただ、その前に一つだけ安心してほしいことがあります。
これからお話しするのは、人に冷たくなる方法ではありません。
HSS型HSPさんの優しさをなくす方法でもありません。
変えるのは、優しさではなく「関わり方」です。
相手を大切にしながら、自分の心も大切にするための方法なんですね。
では、一つ目からお話しします。

①これは誰の問題?

一つ目は、
「これは誰の問題だろう?」と考えることです。
相手がつらそうにしていると、私たちは無意識にその問題を自分の問題として抱え込んでしまいます。
でも、本当に困っているのは誰でしょうか。
もちろん、相手ですよね。
あなたは寄り添うことはできます。
話を聞くこともできます。
でも、代わりにその問題を解決することはできません。
だから、話を聞きながら心の中で一度だけ問いかけてみてください。
「これは誰の問題だろう。」
この一言が、自分と相手の間に小さな境界線を作ってくれます。
私はよく、透明なアクリル板を一枚置くようなイメージをおすすめしています。
相手の姿はちゃんと見える。
話もちゃんと聞こえる。
でも、感情までは流れ込んでこない。
そんなイメージです。

②主語をあいてのまま返す

二つ目は、主語を相手のまま返すことです。
例えば、
「それが嫌だったね。」
「〇〇さんは、そう感じたんだね。」
「◯◯さんの状況だと辛いよね」
そんなふうに返してみてください。
ここで大切なのは、主語を「あなた」のままにすることです。
私たちは相手に寄り添おうとして、
「私もそう思う。」
「私も腹が立つ。」
と、自分の感情まで入れてしまいがちです。
もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、それを繰り返していると
少しずつ相手の感情を背負いやすくなります。
だからまずは、「理解すること」に集中してみてください。
相手は、アドバイスよりも、「分かってもらえた」と感じるだけで安心できることがたくさんあります。

③終わりの時間を決める

三つ目は、最初に終わる時間を決めておくことです。
これも意外と大切です。
HSS型HSPさんは、人の話を聞き始めると
「途中で終わらせたら悪いかな」と思ってしまいます。
でも、終わりが決まっていない時間は
心のエネルギーもどんどん使ってしまいます。
だから、「今日は30分だけ聞ける。」
そんなふうに、最初に自分の中で決めておくんです。
時間になったら、
「そろそろ帰るね。」
「飲み物を取ってくるね。」
そんな小さな区切りを作るだけでも大丈夫です。
境界線というと難しく聞こえますが、実はこういう小さな行動の積み重ねなんですね。

嫌われたくない心のブレーキ 

ここまで聞いて、
「これならできそう。」
そう思った方もいるかもしれません。
でも、実際にやってみると、
「やっぱり断れない。」
「途中で帰るなんて申し訳ない。」
そんな気持ちが出てくることがあります。
実は、それもとても自然なことなんです。
なぜなら、私たちが本当に怖いのは、愚痴を聞くことではないからです。

怖いのは、
「嫌われること。」
「冷たい人だと思われること。」
「見捨てられること。」
なんですよね。
だから、本当は疲れているのに、
「大丈夫だよ。」
と言ってしまう。
予定がいっぱいなのに、
「いいよ。」
と引き受けてしまう。
つまり、境界線が引けない原因は
テクニックが足りないからではありません。
心の奥にある「嫌われたくない」という気持ちが
ブレーキをかけているんです。

だから、もし今日お伝えした3つを試してみても、うまくできなかったとしても、自分を責めないでください。
それは意志が弱いからではありません。
心の土台が、「嫌われないように生きる」ことを優先してきたからなんです。
そして、この土台は少しずつ変えていくことができます。
私はこれを「自分軸を育てること」だと思っています。
自分はどうしたいのか。
どこまでなら無理なく人と関われるのか。
それを少しずつ知っていくと、境界線は頑張って引くものではなく、自然と引けるようになっていきます。

まとめ

今日お伝えしたことを、最後に振り返ります。
一つ目。
人の愚痴を聞いて疲れてしまうのは、優しいからではありません。
相手の感情に「同調」してしまっているからです。
二つ目。
目指したいのは、相手を理解しながらも、感情までは背負わない関わり方です。
そして三つ目。
境界線は、相手を拒絶するためのものではありません。
自分も相手も大切にするための、優しさなんです。
もし今日の動画をご覧になって、
「私も同調していたのかもしれない。」
そう感じた方は、まず一つだけ試してみてください。
誰かの話を聞いているときに、
「これは誰の問題だろう?」
そう心の中で問いかけてみてください。
その小さな一歩が、あなたの心を守る大切な境界線になります。
HSS型HSPさんは、人の痛みに気づける、本当に素敵な才能を持っています。
だからこそ、その優しさを誰かに向ける前に、まずは自分自身にも向けてあげてください。
あなたの心が守られてこそ、その優しさは、これからも長く誰かを支えられる力になります。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。

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