~才能を自分への攻撃に使っていませんか?
今日は、HSS型HSPさんが職場で
とても陥りやすい苦しさについてお話ししたいと思います。
それは、「実際には何も起きていないのに、自分の中で傷ついてしまう」
という現象です。
相手は怒っていないかもしれない。
嫌われてもいないかもしれない。
否定されたわけでもない。
それなのに、自分だけが何時間も、時には何日も苦しみ続けてしまう。
もし心当たりがあるなら、今日の話はとても大切です。
なぜなら、あなたを苦しめている原因は能力不足ではなく
むしろ才能の使い方にあるかもしれないからです。
HSS型HSPさんは、基本的に能力が高い人が多いです。
人より先に問題点に気づく。
もっと良くできる方法を見つける。
周囲の小さな変化にも敏感に反応できる。
だから職場では、「改善役」になりやすいんですね。
でも、その才能が時々、自分を苦しめる方向へ働いてしまうことがあります。
私自身も、以前まったく同じことを経験しました。
事務職をしていた頃、私は文房具の発注を担当していました。
ただ、その仕組みがかなり非効率だったんです。
欲しいものがある人が担当者へ伝える。
担当者が内容を集計する。
確認する。
発注する。
同じやり取りが何度も発生していて
「もっと簡単にできるのでは?」と感じていました。
そこで私は、みんなが直接入力できる仕組みを提案したんです。
頼む人も楽になる。
管理する側も楽になる。
ミスも減る。
私は純粋に、「職場がもっと良くなる」と思っていました。
ところが上司の反応は、
「分かりました」
ただ、それだけでした。
怒られたわけではありません。
否定されたわけでもありません。
でも私は、その日ずっと考え続けてしまったんです。
タイミングが悪かったのかな。
余計なことを言ったかな。
迷惑だったのかな。
本当は必要とされていないのかな。
相手は次の仕事をしているのに、私だけが頭の中で反省会を続けていました。
当時は、上司の反応が私を苦しめていると思っていました。
でも今振り返ると、本当の原因はそこではありませんでした。
私を苦しめていたのは、「事実」ではなく
「事実から作り出したストーリー」だったんです。
ここが今日、一番お伝えしたいポイントです。
HSS型HSPさんには、大きく3つの特徴があります。
ひとつ目は、改善力。
人よりも先に課題を見つけ、もっと良くできる方法を考えられる力です。
二つ目は、察知力。
表情の変化。
声のトーン。
返事の速さ。
場の空気。
そういった細かな情報を敏感に受け取ることができます。
そして三つ目が、想像力です。
HSS型HSPさんは、頭の中で常に情報を処理しています。
分析する。
予測する。
意味を考える。
先を読む。
だから、一つの出来事から
何十通りもの可能性を想像できるんです。
本来これは大きな才能です。
危険を予測できる。
問題を先回りして防げる。
未来を見据えて行動できる。
仕事でも活かせる力です。
ただ、苦しくなるのは、この三つの力が同時に働いた時なんです。
改善点を見つける。
勇気を出して提案する。
相手の反応を察知する。
すると想像力が動き始めます。
「今の表情は迷惑だったのかもしれない」
「もしかすると呆れられたのかもしれない」
「前から苦手に思われていたのかもしれない」
「だから返事も短かったのかもしれない」
こうして数秒の出来事から、一つのストーリーが完成します。
しかも、そのストーリーはとてもリアルです。
だから私たちは、それを想像ではなく事実だと感じてしまうんです。
例えば、
上司が忙しかった。
これは事実です。
疲れていた。
これも事実かもしれません。
でも、
嫌われた。
迷惑だった。
否定された。
ここから先は、まだ事実ではありません。
想像です。
問題は、想像することではありません。
想像力は、HSS型HSPさんの大きな強みです。
本当に問題なのは、その才能が作り出した
ストーリーを事実だと信じてしまうことなんです。
そして、その想像から生まれたストーリーで
必要以上に傷ついてしまいます。
その傷つく経験が増えるほど、
「また嫌な思いをするかもしれない」
という予測が働き
提案することや行動することを避けるようになります。
本当は気づける人なのに言わなくなる。
本当は改善できる人なのに動けなくなる。
これは能力がないからではありません。
傷つかないように、自分を守ろうとしている状態なんです。
事実と解釈を分ける
だから今日お伝えしたい行動は、たった一つです。
「これは事実なのか、それとも想像なのか?」と自分に問いかけること。
例えば、
「上司の返事が短かった」
これは事実です。
でも、
「嫌われた」
「迷惑だった」
「否定された」
ここはまだ想像かもしれません。
HSS型HSPさんは想像力が豊かだからこそ
その想像を現実のように感じてしまいます。
だからこそ、一度立ち止まって、
事実と解釈を分ける。
それだけでも、心の負担はかなり軽くなります。
今日のまとめです。
HSS型HSPさんが傷つきやすいのは、弱いからではありません。
改善力、察知力、想像力という強みがあるからこそ
頭の中でたくさんの可能性を考えられるんです。
ただ、その想像を事実だと信じてしまうと
自分で自分を苦しめることになります。
だから今日からは、
「これは事実?それとも想像?」
この質問を、自分に投げかけてみてください。
それだけで、今までとは違う景色が見えてくるかもしれません。
ただ、ここで一つ疑問が残ります。
もし想像だと分かっているなら
なぜ私たちは何度も同じパターンを繰り返してしまうのでしょうか。
実はそこには、もっと深い心のブレーキがあります。
次はそのブレーキについてお話してみようと思います(^^♪