【うつ病・繊細さん】褒められたのに苦しい―自己否定が強い人に起きる心の反応

【うつ病・繊細さん】褒められたのに苦しい―自己否定が強い人に起きる心の反応

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コラム

「すごいですね。」
「頑張りましたね。」
「才能がありますね。」

そんな言葉をかけられたとき、本来なら嬉しいはずなのに、なぜか心が重くなることがあります。

一瞬は嬉しい。

でもその後、急に苦しくなる。

「そんなことないです。」
「たまたまです。」
「全然大したことないです。」
と反射的に否定してしまう。

そして家に帰ったあと、
「期待されたらどうしよう」
「次はできなかったらどうしよう」
「本当の私はそんな人じゃないのに」
と落ち込んでしまう。

うつ病や繊細な気質を持つ人の中には、この感覚に覚えがある人も少なくないのではないでしょうか。

❇️褒められているのに苦しい

不思議な話です。
怒られたわけではない。
否定されたわけでもない。
むしろ認めてもらえたはずなのです。

それなのに苦しくなる。

周囲から見ると理解されにくいかもしれません。

「褒められたなら喜べばいいのに」と思われることもあります。

けれど本人の心の中では、褒め言葉がそのまま入ってこないことがあります。

それは決してひねくれているからではありません。

自己否定が強い人ほど、褒め言葉を受け取ることが難しいのです。

❇️自分の評価と周囲の評価が一致しない

例えば自分では、「たまたま上手くいっただけ」と思っていることがあります。

ところが周囲は、「すごい成果ですね」と褒めてくれる。

すると心の中で違和感が生まれます。
自分の認識と周囲の評価が噛み合わないのです。

その結果、
「本当の自分を知らないだけだ」
「期待されすぎている」
「勘違いされている」
という感覚になります。

本来なら嬉しいはずの言葉が、なぜかプレッシャーに変わってしまうのです。

❇️褒め言葉が「期待」に聞こえてしまう

繊細な人によくあるのが、褒め言葉を評価ではなく期待として受け取ってしまうことです。

「頑張ったね」と言われると、
「次も頑張らなきゃ」になる。

「上手ですね」と言われると、
「次も上手くやらなきゃ」になる。

「頼りになります」と言われると、
「頼られ続けなきゃ」になる。

褒められた瞬間よりも、その後に生まれる責任感の方が大きくなってしまうのです。

だから素直に喜べません。

むしろ心が緊張してしまいます。

❇️「本当の自分が知られたらどうしよう」

もう一つの理由があります。

それは、
「本当の自分はこんな立派な人間じゃない」
という感覚です。

周囲から見えている自分と、自分が知っている自分。
その間に大きな差があるように感じるのです。

褒められるほど、
「期待を裏切るかもしれない」
という不安が強くなります。

頑張れない日もある。
落ち込む日もある。
失敗する日もある。
何もできない日もある。

そんな自分を知っているからこそ、
「こんなに評価されて大丈夫だろうか」
と思ってしまうのです。

❇️真面目な人ほど苦しくなりやすい

実はこの傾向は、真面目な人ほど強く出ます。
なぜなら真面目な人は、自分の欠点や失敗をよく覚えているからです。

褒められた部分より、
できなかった部分。
失敗した部分。
足りない部分。

そちらばかり見ています。

だから周囲が100点の部分を見ていても、自分は20点の部分ばかり見てしまうのです。

すると褒め言葉が現実離れしたものに感じられます。

❇️褒められたことを否定しなくていい

ここで少し考えてみてほしいことがあります。

もし友人を褒めたとき、
「そんなことない」
「全然です」
と何度も否定されたらどう感じるでしょう。

きっと、
「いや、本当にそう思ったから言ったのに」
と少し寂しくなるのではないでしょうか。

褒め言葉は、相手が見つけてくれたあなたの良い部分です。

自分では気づいていないだけで、本当に存在している長所かもしれません。

❇️「ありがとうございます」で十分

褒められたとき、無理に信じる必要はありません。

「私はすごい人間だ!」
と思わなくてもいいのです。

ただ、
「そう言っていただけて嬉しいです」
「ありがとうございます」
と受け取るだけでも十分です。

事実として受け取る。
評価を無理に飲み込まなくてもいい。
相手がそう感じたという事実だけを受け取る。

そのくらいで大丈夫です。

❇️最後に❇️

もしあなたが褒められたあとに苦しくなる人なら、それは自分を甘やかしているからではありません。

むしろ、自分に厳しすぎるのかもしれません。

期待に応えようとする。
失敗しないようにする。
人をがっかりさせたくない。

そんな真面目さがあるからこそ、褒め言葉が重たくなってしまうのです。

でも、人は完璧だから褒められるわけではありません。

失敗もする。
落ち込む日もある。
できない日もある。

それでも誰かは、あなたの頑張りや優しさや努力を見ています。

だから次に褒められたときは、無理に信じなくても構いません。

否定もしなくて大丈夫です。

ただ一言、

「ありがとうございます」

そう返してみてください。

それは自分を過大評価することではありません。

誰かが見つけてくれたあなたの良い部分を、少しだけ受け取る練習なのです。



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