【うつ病・繊細さん】自分と向き合いすぎると苦しくなることがある―うつ病・繊細さんに伝えたい『考え続けない勇気』

【うつ病・繊細さん】自分と向き合いすぎると苦しくなることがある―うつ病・繊細さんに伝えたい『考え続けない勇気』

記事
コラム
うつ病や繊細な気質を持つ人の中には、とても真面目な人が多いように感じます。

自分を知ろうとする。
自分の心を理解しようとする。
なぜ苦しいのかを考える。
なぜ傷ついたのかを振り返る。
どうしたら生きやすくなるのかを探す。

それ自体はとても大切なことです。

実際、自分のことを理解することは回復への大きな一歩になります。

自分の苦手なこと。
疲れやすい場面。
傷つきやすい言葉。
安心できる環境。

そうしたものを知ることで、自分を守りやすくなるからです。

しかし、その一方で気をつけたいことがあります。

それは、自分と向き合いすぎることです。

❇️振り返りと考え続けることは違う

私は振り返りや反省そのものを否定したいわけではありません。

むしろ大切なことだと思っています。

失敗から学ぶこともあります。

自分の心の動きを知ることも大切です。

しかし、振り返りと考え続けることは似ているようで違います。

振り返りは前に進むために行います。

一方で考え続けることは、その場をぐるぐる回り続ける状態です。

例えば、
「あの時どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」
と考える。

ここまでは振り返りです。

でも、
「あの時こう言えばよかった」
「嫌われたかもしれない」
「やっぱり私はダメだ」
「何年経っても成長していない」
と延々と考え続ける。

これは振り返りではなく、心の中で同じ場所を回り続けている状態です。

❇️繊細な人ほど答えを探し続ける

繊細な人は物事を深く考える力があります。

だからこそ、自分自身についても深く掘り下げます。

なぜ私はこうなのだろう。
なぜあの人はあんなことを言ったのだろう。
本当の原因は何だろう。
もっと深い理由があるのではないか。

そうやって考え続けます。

でも人生には、答えが出る問いと出ない問いがあります。

「今日はなぜ疲れたのだろう」

なら答えが見つかるかもしれません。

しかし、
「あの人は本当は何を考えていたのだろう」
「なぜ私はこういう性格なのだろう」
「どうしたら完全に苦しまなくなるのだろう」
という問いには、明確な答えが存在しないこともあります。

それなのに答えを探し続けると、心は少しずつ疲れていきます。

❇️心は研究対象ではなく生活するもの

自己理解は大切です。

ですが、自分を研究し続けることが目的になってしまうことがあります。

自分の気持ちを分析する。
原因を探す。
過去を掘り返す。
心の動きを観察する。

もちろんそれが役立つ時もあります。

しかし、そればかりになると人生が「生きること」ではなく「分析すること」になってしまいます。

心は理解するだけでなく、休ませることも必要です。

自然を眺める。
好きな音楽を聴く。
猫と過ごす。
お風呂に入る。
おいしいものを食べる。

そんな時間は答えを出してくれません。

でも心を回復させてくれます。

❇️答えが出ない時は動いてみる

うつ病や繊細な人は、考えてから動こうとします。

もちろんそれも大切です。

しかし時には、考えてもわからないから動いてみるという順番も必要です。

少し散歩してみる。
好きな店へ行ってみる。
本を読む。
昼寝をする。
誰かと話してみる。

行動すると、新しい情報が入ってきます。

すると考え方も少し変わります。

逆に部屋の中でずっと考えているだけだと、同じ思考を繰り返しやすくなります。

❇️「今日はここまで」と決める


自分と向き合うことが苦しくなりやすい人におすすめしたいのが、向き合う時間を終わらせることです。

例えば、

今日は30分だけ考える。
ノートに書いたら終わり。
答えが出なくても終了。

そんなふうに区切りを作ります。

繊細な人は真面目なので、答えが出るまで考えようとします。

でも心にも休憩時間は必要です。

考えることをやめるのではなく、終わらせる練習をするのです。

❇️最後に❇️

うつ病や繊細な気質を持つ人は、自分と向き合う力を持っています。

それは素晴らしい長所です。

だからこそ、自分を理解し成長していくことができます。

しかし、向き合うことと抱え込むことは違います。

振り返ることと考え続けることも違います。

人生には答えが出る問いもあれば、出ない問いもあります。

そして時には、答えを探すことより、

今日は美味しいものを食べよう。
今日は好きな音楽を聴こう。
今日は早く寝よう。

そんな選択の方が心を救ってくれることもあります。

自分を知ることは大切です。

でも、自分を知ろうとし続けて疲れ切ってしまったら本末転倒です。

どうか時々は、自分を分析することをお休みしてください。

そして心にも、「今日は考えるのをここまでにしよう」と言ってあげてください。

それもまた、自分を大切にする方法の一つなのだと思います。


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