vol.25【第6の習慣】相乗効果を発揮する(3)

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「違い」こそが最高の付加価値

私たちは「相互依存」の重要性を理解していても、内面的な自立が不十分だと、つい対人関係で次のどちらかの極端な行動に走ってしまいがちです。

1.権力に頼る(Win-Lose):自分の立場や地位を利用して、相手を思い通りに動かそうとする。

2.顔色をうかがう(Lose-Win):嫌われるのを恐れて、相手に合わせすぎてしまう。

口では「Win-Win」と言いながら、本音では相手をコントロールしたい、あるいは波風を立てたくないという心理が働いているとき、相乗効果(シナジー)が生まれることはありません。

「同一」と「一致」は似て非なるもの

自分と違う意見を持つ人に対して、つい「分かっていない」と否定したくなるのは、心のどこかに「自分と同じであること(同一)」が安心だという思い込みがあるからです。

しかし、全員が同じ考えなら、新しいアイデアなど生まれません。「同一」は創造性を欠いた、退屈な状態です。

本当の「一致」とは、お互いの異なる強みを持ち寄り、パズルのピースを組み合わせるように「相互補完」すること。相乗効果の源泉は、まさにその「違い」を尊ぶことにあります。

違いを「尊ぶ」ことでブレーキを外す

自分と全く同じ意見の人と何時間話しても、得られるものは少ないでしょう。自分とは違う視点を持っているからこそ、対話する価値があるのです。

相手との違いを認め、それを「価値あるもの」として尊ぶ姿勢を持つと、次のような変化が起こります。

●認識の拡大:自分の目では見えなかった死角に気づくことができる。

●相手の肯定:違いを尊重されることで、相手は「自分を守るためのエネルギー(自己弁護)」を、解決策を見つけるための「前向きなエネルギー」へ切り替えることができる。

お互いのコミュニケーションにかかっていた「不信感という名のブレーキ」が外れたとき、そこに創造的なシナジーが吹き抜ける環境が整います。

自然界から学ぶ、内なるシナジー

自然界の生態系を見れば、あらゆるものが複雑に関係し合い、その多様性によって生命力が最大化されていることがわかります。これこそが、自然が示す相乗効果の姿です。

他人の考えや行動を完全にコントロールすることはできませんが、シナジーを生み出すための「きっかけ」は、常に私たちの「影響の輪」の中にあります。

【自分の中のシナジーから始める
外の世界でシナジーを起こす前に、まず自分自身の内面でシナジーを起こしましょう。

●分析的な側面(左脳):論理やデータに基づく視点

●創造的な側面(右脳):直感や感情に基づく視点

この自分の中にある異なる性質をどちらも尊重し、対話させることで、自分一人の発想もより豊かなものへと進化します。

常に「第三の案」を探し続ける

自分と相手の意見が食い違い、道が二つしか見えないときこそ、第6の習慣を思い出すチャンスです。

「私の案」か「あなたの案」かという二者択一の争いをやめ、Win-Winの哲学を持って、「私たちにとって、より良い第三の案」を探しにいきましょう。

相手を深く理解しようと努め、違いを歓迎する勇気を持てば、必ずや全員が「これだ!」と思える最高の解決策にたどり着けるはずです。
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