「ノー」と言える喜び:時間をどこから捻出するか
前回学んだ、人生の質を高める「第二領域(緊急ではないが重要なこと)」。 しかし、私たちの時間は限られています。第二領域の活動を増やすための時間は、一体どこから持ってくればよいのでしょうか?
答えはシンプルです。「第三領域(緊急だが重要でない)」や「第四領域(重要でも緊急でもない)」の時間を削るしかありません。
なぜなら、目の前の危機である「第一領域(緊急かつ重要)」を無視することはできないからです。まず私たちが取り組むべきは、重要ではないことに費やしている時間を、勇気を持ってカットすることです。
「イエス」のために「ノー」と言う勇気
第一領域(トラブル)や第三領域(頼まれごと)は、向こうから勝手にやってきて私たちを急かします。一方、第二領域の活動は、自ら進んで動く「主体性」がなければ、いつまで経っても始まりません。
第二領域の優先課題に「イエス!」と胸を張って言うためには、一見重要そうに見えるだけの「緊急な活動」に対して、はっきりと「ノー」と言わなければならないのです。
私たちは毎日、無数の選択を迫られます。
●「この誘いに乗るべきか?」
●「このメールに今すぐ返信すべきか?」
この判断を正しく、そして効果的に行うための知恵を授けてくれるのが、自分の中に根付いた「原則」と「ミッション(使命)」です。
自分の中に「燃えるようなイエス」を持っていますか?
明確な「個人的なミッション・ステートメント」が確立されていなければ、目先の誘惑を断る努力を続けることは困難です。
逆に、正しい原則と明確なビジョンがあれば、第二領域の活動は「義務」ではなく、「何よりも時間を投資したい輝かしい領域」に見えてくるはずです。
「自分の中に、何よりも強い『大きなイエス』が燃えていなければ、安易な娯楽や、他人の期待に応えるだけの活動に対して、笑顔で『ノー』と言うことはできない。」
大切ではない事柄に対して、笑顔で、しかもキッパリと「ノー」と言う。その自由意志の力は、あなたの想像力と良心が描く「独自のビジョン」から生まれてくるのです。
自分の価値観に正直に生きることで、時間管理は「苦しい節制」から「理想への歩み」に変わります。