vol.14 【第3の習慣】重要事項を優先する(2)

vol.14 【第3の習慣】重要事項を優先する(2)

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学び

生き方を変える「第二の領域」:時間管理のマトリックス

前回、私たちは「重要事項を優先する」という実行の習慣が成功の鍵であることを確認しました。では、具体的に「重要事項」とは何でしょうか?

『7つの習慣』では、私たちの時間の使い方を分析するために、活動を「緊急度」と「重要度」の二つの軸で分ける「時間管理のマトリックス」という概念を使います。

●緊急なもの:「私たちに即時の対応を要求するもの」。電話の着信、締め切り直前の仕事などです。

●重要なもの:「あなたのミッション、価値観、優先順位の高い目標の達成に結びついているもの」。成果を生み出す活動です。

この二軸で分けると、私たちの活動は基本的に四つの領域に大別されます。

【第一領域】緊急で重要
 ⇒ 「問題」や「危機」。常に締め切りに追われ、火消しに走り回る生活。この領域に溺れると、生活全体が圧迫され、疲れ果てます。

【第三領域】緊急重要ではない
 ⇒ 「緊急そうに見えるが、実は他人の優先順位」。電話や突然の訪問、意味のない会議など。他人の期待に振り回される反応的な生活です。

【第四領域】緊急ではない重要ではない
 ⇒ 「浪費」。時間の無駄。第一領域で疲れ果てた人が逃げ込む場所でもあります。

【第二領域】緊急ではない重要
 ⇒ 「効果的な自己管理の中心」。真に成果につながる活動です。

第二領域こそが「効果性」を高める

私たちが最も時間とエネルギーを注ぐべきは、ズバリ「第二領域」です。
第二領域には、以下のような活動が入ります。

●人間関係づくり
●ミッション・ステートメント(目的)を見直すこと
●長期的な計画(戦略)を立てること
●健康のための運動や休養
●予防保全や準備(例:問題が起こる前のメンテナンス)

誰もがこれらの活動が大切だと頭では理解していますが、緊急ではないため、つい後回しにしてしまいがちです。「時間があるときにやろう」と思って、結局手がつかないのです。

第二領域への集中が人生を変える

自分の能力を向上させ、将来の成果につながる第二領域の活動に集中することで、私たちの人生の「P/PCバランス」(P=成果、PC=成果を生み出す能力)を健全に保つことができます。
その結果、第一領域の「問題」や「危機」は徐々に減っていきます。
なぜなら、第二領域の活動とは、問題の根っこに働きかけている活動であり、問題が発生する前にそれを防ぐ予防的な活動だからです。

●問題の渦中(第一領域)で頑張るのではなく、事前に準備・計画(第二領域)を整える。

これは、パレートの法則を時間管理で考えると、「80%の結果は、20%の活動から生み出される」といえます。この「20%の活動」こそ、まさに第二領域なのです。

偉大な経営学者ピーター・ドラッガーの言葉にもあるように、
 「大きな成果を出す人は、問題に集中しているのではなく、機会に集中している」
つまり、効果的な自己管理とは、「緊急」ではなく「重要」なことに集中するということです。
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