Vol.16 【第3の習慣】重要事項を優先する(4)

Vol.16 【第3の習慣】重要事項を優先する(4)

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デレゲーション:成果(P)と能力(PC)を同時に高める

私たちが目標を達成する方法は、実はたったの2つしかありません。
 1.自分の時間を投入して、自分で実行する。
 2.他の人に任せて、実行してもらう。
この「他の人に仕事を任せること」をデレゲーション(委譲)と呼びます。

自分で動くときは「いかに効率よくやるか(能率)」を考えますが、人に任せるときは「いかに大きな成果を生むか(効果)」を考えることが重要です。

正しく訓練された人に仕事を任せることは、自分のエネルギーをより大きな活動に注げるようになるだけでなく、任された側の成長をも促す「最も強力な育成方法」のひとつなのです。

二種類のデレゲーション:あなたはどちら?

「任せる」といっても、やり方次第で結果は大きく変わります。
● 使い走りのデレゲーション(Gofer Delegation)
 「これを取ってきて」「あれをやって」「終わったらすぐ報告して」という、手段や手順を細かく指定するやり方です。
 ・特徴: 任せる側が常に管理し続ける必要がある。
 ・結果: 責任は任せた側にあるため、相手は指示待ちになり、成長の機会が奪われてしまいます。
● 完全なデレゲーション(Stewardship Delegation)
 手段ではなく「結果」に焦点を合わせるやり方です。
 ・特徴: 手段を選ぶ自由を相手に与え、結果に対して責任を持ってもらう。
 ・結果: 最初は説明や準備に時間がかかりますが、長期的には何倍もの利益(成果と成長)を生む、素晴らしい「投資」になります。

「完全なデレゲーション」を成功させる5つの鍵

相手を信頼して任せるためには、最初から次の5つのポイントを明確にし、お互いに合意しておく必要があります。
①望む結果: 「何」を達成すべきか、ゴールを明確に共有する。
②ガイドライン: 守るべきルールや、やってはいけない「禁止事項」を伝える。
③使える資源: 使える予算、人員、技術、組織的なサポートの範囲をはっきりさせる。
④責任に対する報告: どうやって評価するのか、報告のタイミングや基準を決めておく。
⑤履行(不履行)の結果: 良い結果が出たとき(または出なかったとき)に、どういう状況になるかを予測しておく。

信頼は究極のモチベーション

「信頼」は、人間にとって最高の動機づけ(やる気の源)です。
デレゲーションが正しく行われれば、任せた側は自由な時間を手にし、任された側は自信と能力を手にするという、「Win-Win」の関係が生まれます。
自分一人で抱え込まず、信頼して任せることで、より少ない時間で、より大きな成果を出していきましょう。

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