第一章 第五話 母を 責めて済めば、楽なもの

第一章 第五話 母を 責めて済めば、楽なもの

記事
コラム

第一章 すべては、母との関係から始まっていた

第五話 母を 責めて済めば、楽なもの



母のことを考えると、
どうしても怒りが出てくる。

本当は、母に言いたい。
私の気持ち。

でも、倍になって
否定が返ってくることが
簡単に想像できる。

怒りの扱い方が、わからない。

そんな自分が、嫌でした。


母を責めれば、
気が楽になるのか。

母を悪者にしたら、
気が済むのか。

いいや、
どれもちがう。
どれも解決しない。
私の気は、晴れない。

じゃあ、
このやり場のない思いは
どうしたらいいの?

また我慢するの?

そんなふうに、
自分を責めそうになりました。



もどかしいながらに
心の奥をたどっていくと、
少しずつ違うものが見えてきたのです。

母を責めても、
何も解決しない。

けれど、
「私に何が起きていたのか知りたい。」


どうして私は、
こんなに我慢するのだろう。

どうして自分の望みを、
すぐにあきらめてしまうのだろう。

どうして、
「私は大切にされない」
と感じてしまうのだろう。


その答えを探していくと、
どうしても母との関係にたどり着く。

だから、
母のことを思い出す。

怒りも出てくる。

悲しみも出てくる。

「本当は、あのとき気づいてほしかった」

そんな思いも、出てくる。


でもそれは、
母を罰したいからではなくて。

自分の気持ちを閉じ込め過ぎた私に、
ようやく光が当たり始めたからかもしれない。


そう思えるようになってから、
母に向けそうになる怒りが、
ほんの少し落ち着いてきました。

母にも、
母の人生があった。
生活があった。


過去の怒りを感じることと、

私が傷ついたこと。

私が寂しかったこと。

私の望みが聞いてもらえなかったこと。

それは、
別々に、そして同時に
存在していてもいいものなのかも。


まだ、うまく整理できてはいません。

それでも私は、
母を責めるためではなく、
自分を責めるわけでもなく、

「私に何があったの?」

と、自分の心に問いながら、
今日も続きを歩いています。


「誰かを責めなくても、自分の痛みを見つめていい。」

あなたが誰かを責めたくなるほどの、
心の奥に残っている痛みは、
どんなものなのでしょうか。



🌿最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

この連載では、
母との関係から始まった心の旅を、
少しずつ綴っています。

もしかしたら、
あなたの心にも重なる景色があるかもしれません。

これからも、一緒にゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

そして、もし誰かと一緒に心を整理したくなった日には、
その続きを、安心して話しに来てください。



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