第一章 第四話 怒りの奥にいた、小さな私

第一章 第四話 怒りの奥にいた、小さな私

記事
コラム
第一章 すべては、母との関係から始まっていた
第四話 怒りの奥にいた、小さな私


怒りはよくない。

そんな単純な一言を信じて、
怒りは、できるだけ感じないようにしてきました。

いやいや。
それだけじゃないかも。

怒りを感じても、
それはいけないことだと
自分を戒めながら。

飲み込んで。

笑って。

「もういいよ」「大丈夫」と
顔で笑って、
心で泣いて、
大丈夫な振りをしてきました。


そんなことを
何十年も繰り返してきました。


でも、丁寧に
心の奥をたどっていたら、
母に対する怒りなのか、
自分を我慢で押し込めてきた怒りなのか、
無力さへの怒りなのか、

猛烈に怒りがわいてきたんです。

私は怒りを吐き出すワークをやって、
なんとか、しのぎました。


猛烈な怒りが落ち着いてくると、
怒りの下に、
別の気持ちがあることに気づいたんです。


怒りの奥に隠れていたのは
「さみしかった」
「悲しかった」
「辛かった」
そんな小さな私の声でした。

聞いてほしかった。
わかってほしかった。
こっちを見てほしかった。

その願いが届かないまま、
何年も心の奥に残っていた。

そして、
「大切に扱われたかった」
「ちゃんと愛されたかった」
という深い願いに対して、

「また私は、本気で向き合ってもらえなかった。」
そんな怒りを抱えていることに気づいたのです。

さらに、
「私は母から、都合よく扱われているのではないか」
そんな疑心暗鬼も手伝って、
怒りが、湧き上がってきたのです。


ところが、
怒りを感じるのは、
自分の心からの、
「No!」という叫び声のような気がして。


そう思えたとき、
少しだけ怒りの見え方が変わりました。


怒りが消えたわけではありません。

今でも、ふいに顔を出します。

でも、そのたびに、
「本当は、何が嫌なの?」
と、自分に声をかけてあげられるようになりました。

少しずつ自分の変化を感じながらも、
今日も心の続きを歩いています。

「怒りの奥には、守られたかった心が眠っている。」

あなたの怒りの奥には、
どんな気持ちが、
ずっと待っているのでしょう。



🌿最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

この連載では、
母との関係から始まった心の旅を、
少しずつ綴っています。

もしかしたら、
あなたの心にも重なる景色があるかもしれません。

これからも、一緒にゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

そして、もし誰かと一緒に心を整理したくなった日には、
その続きを、安心して話しに来てください。

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